公開シンポジウム「日本の物理学研究―過去・現在・未来」

 2022年はIUPAP(国際純粋応用物理学連合)の100周年を迎えます。IUPAP本部では、2022年7月より2023年7月までを100周年を記念する期間とし、参加領域に関連イベントの開催が呼びかけています。その呼びかけを受けて、日本学術会議物理学委員会と一般社団法人日本物理学会合同で当該シンポジウムを開催することといたしました。IUPAPは、長岡半太郎博士がその発足に多大なる貢献し創立以来15名程がメンバーとして選出されています。また、山口嘉夫氏(1993-1996)、潮田資勝氏(2008-2011)が会長、福山秀敏氏(2002-2005)、前川禎通氏(2008-2011)、河野公俊氏(2011-2014)、東俊行氏(2014-2017)及び現在、梶田隆章氏(2021-2024)が副会長を務めるなど我が国のリーダーシップが大いに発揮されてきた国際学術団体です。ついでは、我が国の担当機関である日本学術会議としても100周年を祝うシンポジウムを是非とも開催したいと考えています。
 今回、提案する100周年記念シンポジウムは、日本物理学会と共同し、一般向け(特に高校生)に向けオンラインで開催することを予定しています。その目的は、IUPAP100周年の意図を汲み、これまでの日本の物理学史を総括的にその足跡をたどること、また、日本の物理学研究の現状を理解すると共にその未来像を描くこと、そして将来を担う若い人たちに興味を持っていただくことにあります。なお、2022年はIUPAPが主導する「持続可能な発展のための国際基礎科学年(IYBSSD)」に当たっており、本シンポジウムはIYBSSDの一環としても位置付けることができます。

イベント概要

開催日時 2022年10月1日(土)13:00 ~ 16:30
開催地 オンライン開催
対象 どなたでも参加いただけます
定員 1000名
参加費 無料
プログラム
13:00-13:05 Zoomの操作方法説明
13:05-13:10 開会のあいさつ
田島 節子(日本学術会議連携会員、大阪大学名誉教授)
13:10-13:15 趣旨説明
藤澤 彰英(日本学術会議連携会員、九州大学応用力学研究所教授)
13:15-13:45 「日本の物理学はいかに生まれて発展したか:窮理学から湯川へ」
早川 尚男(京都大学基礎物理学研究所教授)
13:45-14:15 「物理学と加速器 ―日本におけるその歴史―」
菊谷 英司(大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構協力研究員)
14:15-14:30 休憩
14:30-15:00 「物質を解明して役立てる物理学 ―日本人研究者たちの寄与―」
長谷川 修司(東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授)
15:00-15:30 「量子力学から量子コンピュータまで」
村尾 美緒(日本学術会議連携会員、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授)
15:30-16:25 パネル討論「物理研究の未来と夢」
パネラー:
橋本 幸士(京都大学理学研究科理学部教授・司会)、
村上 修一(東京工業大学理学院教授)、
関口 仁子(日本学術会議連携会員、東京工業大学理学院教授)、
柳澤 実穂(東京大学大学院総合文化研究科准教授)、
渡邉 悠樹(東京大学大学院工学系研究科准教授)
16:25-16:30 閉会の挨拶
田村 裕和(日本学術会議第三部会員、東北大学大学院理学研究科教授)
 申込み 以下のリンク先にある申込フォームより、お申し込みください。
申し込みフォームへのリンク
 問い合わせ先 日本物理学会事務局 IUPAP講演会担当
Email:kouza*jps.or.jp (送信の際には*を@に変えてください)
電話:03-3816-6201 FAX:03-3816-6208
備考 主催:日本学術会議物理学委員会・総合工学委員会合同IUPAP分科会
共催:一般社団法人日本物理学会