公開シンポジウム「コロナ禍における社会福祉の課題と近未来への展望~直面する危機から考える~」

 コロナ禍において、社会福祉の実践現場は様々な課題に直面している。感染拡大にともなう生活困窮(問題)の拡大や福祉サービスの利用制限、地域活動の自粛、感染拡大の予防とサービス提供の両立を求められる福祉施設の運営、地域での感染者等への差別や排除、外国人や若者など既存の制度で対応できない人々への支援課題など、この間、様々な事象が表面化し、現場において試行錯誤の取り組みがなされてきた。こうした取り組みは、新型コロナウィルスの感染拡大で生じた課題への対応としてだけではなく、これまで社会保障や社会福祉が抱えていた潜在的な課題、あるいは今後検討していかなければならないテーマの重要性を示唆するものである。
 今回のシンポジウムではコロナ禍で顕在化した社会福祉課題を確認し、コロナ禍のみならず、コロナが収束した後(アフターコロナ、ビヨンドコロナ)にむけて、必要な対応について検討する。そのために、第Ⅰ部では、福祉現場からコロナ禍で顕在化した課題について報告していただき、そのうえで、第Ⅱ部では制度、政策、実践の基盤となる社会福祉学の観点から、社会福祉の近未来について展望する。

イベント概要

日時 2021/6/27(日)13:30-16:30
開催地 オンライン開催
対象 どなたでも参加していただけます。
定員 1,000名
プログラム
13:00 挨拶
湯澤 直美(日本学術会議連携会員、日本社会福祉系学会連合会長)
13:05 基調報告「コロナ禍で顕在化した危機・リスクと社会福祉の役割」
和気 純子(日本学術会議第一部会員、東京都立大学教授)

13:20 第Ⅰ部「福祉現場からの報告-コロナ禍で顕在化した課題-」

コーディネーター 原田 正樹(日本学術会議連携会員、日本福祉大学教授)
報告1 「コロナ禍でつながる地域と診療所のソーシャルワーク」
榊原 次郎(たちかわ脳神経外科クリニック 医療ソーシャルワーカー)
報告2 「コロナ禍で見えた移民、難民の健康・生活破壊」
大川 昭博(NPO法人 移住者と連帯する全国ネットワーク理事)
報告3 「コロナ禍で生活困窮、社会的孤立を支える立場から」
勝部 麗子(社会福祉法人 豊中市社会福祉協議会 福祉推進室長)
報告4 「ポストコロナの社会福祉施設でのテクノロジーの導入」
宮本 隆史(社会福祉法人善光会 理事・COO)
討論
14:45 休憩

15:00 第Ⅱ部「コロナ禍において問いかけられていることー社会福祉学からの問題提起-」

コーディネーター 金子 光一(日本学術会議連携会員、東洋大学教授)
報告1 「生存権保障のために~生活保護行政に問いかけられているもの~」
岩永 理恵(日本学術会議連携会員、日本女子大学准教授)
報告2 「医療機関で働くソーシャルワーカーの実態調査から見えてきたこと」
保正 友子(日本学術会議連携会員、日本福祉大学教授)
報告3 「ジェンダー平等を実現するために~シングルマザーの現実から~」
湯澤 直美(日本学術会議連携会員、立教大学教授)
討論
16:30 閉会
木原 活信(日本学術会議連携会員、同志社大学教授)
 申込み 参加費無料・要事前申込
以下のページのリンク先よりお申込み下さい。
参加登録ページへのリンク(申込締切:2021年6月25日24時)
 問い合わせ 日本社会福祉系学会連合事務局
メールアドレス: jaswas.official(a)gmail.com ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議社会学委員会社会福祉学分科会
共催:日本社会福祉系学会連合