公開シンポジウム「ポストコロナの日本の畜産」
2019年末に中国から全世界へ感染拡大したと考えられている「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」はパンデミックとなり人類に大きな影響を与えている。我が国では、2020年春に政府の緊急事態宣言が発出され、学校の休校や大規模イベント中止、東京オリンピック・パラリンピックの延期などがおこった。2021年に入るとこれまでの最大感染者数を記録し、脅威がさらに増して2度目の緊急事態宣言が各地で発出されることとなった。我が国の畜産分野に限ってみると、学校の休校措置の結果、給食用牛乳が行き場を失った。農林水産省は「プラスワンプロジェクト」を展開してその被害を最小限に抑えたものの乳価の低迷が続いている。牛肉は、インバウンド需要や外食需要の急減と輸出量減少によって枝肉市場価格が下落し、国内在庫量を積み上げることとなっている。消費の約半分量を輸入に頼る豚肉は、北米などでの食肉処理場・加工場の稼働停止によって輸入量が減少し、品不足が続いている。鶏卵価格は、感染拡大にともなって外食や土産菓子などの需要が落ち込んだため低迷し続けている。COVID-19パンデミックによって畜産物の生産・流通がグローバル化していることを実感させられることとなった。ポストコロナにおける我が国の畜産を含めた食料生産のありかたを再検討し、「持続可能な食料生産」や「食料安全保障」についてグローバルな視点を持って見直さなくてはならない。畜産学の教育・研究のポストコロナにおける進むべき方向性について探究することを目的として本シンポジウムを企画した。なお、本シンポジウムの記録を日本畜産学会機関誌・日本畜産学会報に特集として掲載し、全国の関係者に周知する。
イベント概要
日時 | 2021/3/29(月)13:00~17:40 |
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開催地 | オンライン開催 |
対象 | どなたでも視聴参加いただけます。 |
定員 | |
プログラム |
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申込み | 以下のページのリンク先よりご視聴いただけます。(参加費無料) 視聴ページへのリンク |
備考 | 主催:日本学術会議食料科学委員会畜産学分科会 共催:公益社団法人日本畜産学会 後援:日本畜産学アカデミー |