公開シンポジウム「コロナ禍が加速する持続可能な社会の実現に向けた地球環境変化の人間的側面研究の推進」

 地球環境変化の人間的側面(HD)分科会は、フューチャー・アース計画発足の一翼を担ったIHDP(地球環境変化の人間的側面研究計画)のミッションを引き継ぎ、地球環境問題への取り組みで軽視されがちだった人文社会科学的研究の促進に取り組んでいます。従来中長期的タイムスケールで語られることが多かった地球環境問題も近年は、地質・気象災害の頻発と激甚化やSDGs(国連持続可能な開発目標)への関心の高まりの下で現在的課題として強く認識されるようになりました。更に2019年末に始まった新型コロナウィルス禍は、現代社会が抱える脆弱さや人類の傲慢さをあぶり出し、社会人間的側面からの研究の再構築と推進が人類の持続可能な発展にとって緊要であることを激烈な形で示しています。変化が急で先行きが読みづらいこの状況下でも、実態をできるだけ幅広く正確に把握し、迅速に対処することが、社会的に求められています。SDGs、フューチャー・アースなどの現在進行中のプログラムについても、その内容や力点の置き方などを注意深く考え続ける必要があります。コロナ禍の克服と持続可能な社会の実現に向け、これらの課題について情報を交換し、考えましょう。

イベント概要

日時 2021年 3月24日(水)13:00-16:00
開催地 オンライン開催
対象 どなたでも参加いただけます
定員 100名(直前にZOOMのURLをお送りします)
参加費 無料
プログラム
13:00-13:15 開会挨拶、趣旨説明
氷見山 幸夫(日本学術会連携会員、北海道教育大学名誉教授)
13:15-13:45 コロナ禍から見えた社会変革のための課題
阿部 健一(日本学術会議特任連携会員、総合地球環境学研究所教授)
13:45-14:15 空間疫学からのコロナ禍克服への取組み
中谷 友樹(日本学術会議連携会員、東北大学環境科学研究科教授)
14:15-14:45 コロナ禍と日本の地方圏への人口分散の可能性
石川 義孝(日本学術会議連携会員、帝京大学経済学部教授)
14:45~14:55 休憩
14:55-15:25 コロナ禍と水・エネルギー・食料研究の新たな課題
谷口 真人(日本学術会議連携会員、総合地球環境学研究所教授)
15:25-15:55 ポストコロナ社会を創る人間的側面研究
近藤 昭彦 (日本学術会議連携会員、千葉大学環境リモートセンシング研究センター教授)
15:55-16:00 閉会あいさつ
春山 成子(日本学術会議第三部会員、三重大学名誉教授)
 申込み 近藤 昭彦(千葉大学)kondoh*faculty.chiba-u.jp(*を@に変更)宛にお名前、ご所属、メールアドレスをお送りください。
備考 主催:日本学術会議地域研究委員会・環境学委員会・地球惑星科学委員会合同 地球環境変化の人間的側面(HD)分科会
後援:地理学連携機構