公開シンポジウム「理数系教育とジェンダー:学校教育にできること」

日本社会のジェンダー平等に向けた歩みは遅く、さまざまな領域で活躍する女性は依然として少ない。とりわけ理系分野の専攻や職業における女性割合は低く、事態の改善は政策的課題としても位置づけられている。以来10年以上が経過し、科学技術人材としての女子・女性の育成を支援する諸事業が実施されてきたものの、そのほとんどが教育課程外で行われている。学校教育の外でこうした取組みが必要となっているのはなぜなのか。学校の理数系教育において女子が十分に学べていないからなのか。本シンポジウムでは、フェミニズムが科学教育に与えた欧米の経緯にも詳しい算数・数学教育と理科教育の専門家らを招き、日本の理数系教育とジェンダーに関する先駆的研究や実践の話題提供を受けつつ、他分野の実践や研究に詳しい有識者を交えてともに議論する。理数系教育とジェンダーに関して学校教育にできることを広く議論し発信したい。

イベント概要

日時 令和 2年 9月15日(火) 13:30-16:30
開催地 インターネット上でのオンライン開催
対象 どなたでも参加いただけます
定員 なし
プログラム
総合司会
天童睦子(宮城学院女子大学一般教育部教授)
13:30
開会挨拶:遠藤薫(学習院大学法学部教授)
趣旨説明:河野銀子(山形大学学術研究院教授)
13:50 理数系教育の研究と実践
 「学校での算数・数学とジェンダー」
 瀬沼花子(玉川大学教育学部教授:数学教育学)
 「学校理科教育におけるジェンダーの問題と課題」
 稲田結美(日本体育大学児童スポーツ教育学部教授:理科教育学)
 「ヤマガタ 夢☆未来Girlsプロジェクト で行いたいこと」
 栗山恭直(山形大学学術研究院教授:化学・化学教育)
14:55 他分野からのコメント
山西陽子(九州大学工学研究院機械工学部門教授:流体医工学)
井谷惠子(京都教育大学教育学部名誉教授:体育科教育学)
小浜正子(日本大学文理学部教授:アジア史)
15:30 総括討論
16:25 閉会挨拶
宮崎恵子(海上技術安全研究所国際連携センター副センター長)
 申込み 参加費無料・事前申込(申込フォームより)
申込み締め切り:9月8日(火)
申し込みフォーム
 問い合わせ 理数系教育とジェンダーシンポジウム事務局・河野
メールアドレス: info(a)stem-diversity.com
※(a)を@にしてお送りください
備考 主催:日本学術会議社会学委員会ジェンダー研究分科会
共催:日本機械学会LAJ委員会(Ladies' Association of JSME)
後援:男女共同参画学協会連絡会(EPMEWSE)、人文社会科学系学協会における男女共同参画推進連絡会(GEAHSS)
協力:女子の理系進路選択拡大に向けたSTEM分野の新たな高大接続モデル(JSPS:19H01730)、宮城学院女子大学地域子ども学研究センター