公開シンポジウム「融合社会脳研究の発展へ向けて」

 SDGsが謳われる現代社会で共同生活を営む人間にとって,社会脳の役割は一層重要になっているが,その脳内機構は未解明である。本シンポジウムは健全な社会性を生みだす脳の働きを文理融合的視点から深め,その基礎と展開研究を行う融合社会脳研究センター構想を進めるものである。生きていく時間の流れの中で生活している他者の心の想像や協力行動を担う脳の解明には,社会脳の解明が必要である。一方,新型コロナウイルス感染症予防からStay Homeが声高に叫ばれ他者との接触を断たれ,インターネット社会に依存する社会の中では,社会的ストレスや依存症などの社会不適応を生み出している。この不適応を予防し,心のレジリエンスを高め,社会性を回復するには,実験心理学を中心として他分野の学問と連携して「融合社会脳研究」を進める必要がある。本シンポジウムは日本学術会議「脳と意識」分科会が,融合社会脳の発展へ向けて開催するものである。

イベント概要

日時 2020年 9月 8日(火) 13:00-24:00(公開時間)
開催地 オンライン開催(事前収録)
対象 どなたでも参加いただけます
定員 200名
参加費 無料
プログラム
00: 開会の挨拶
日本学術会議第一部会員・金沢大学国際基幹教育院教授 松井三枝
05: 趣旨説明
日本学術会議連携会員・京都大学名誉教授 苧阪直行
15: 講演1 「時間の流れと融合社会脳研究」
日本学術会議連携会員・広島大学大学院人間社会科学研究科教授 坂田省吾
45: 講演2 「過剰な攻撃行動にかかわる融合社会脳研究」
筑波大学人間系准教授 高橋阿貴
1:15 講演3「社会脳に何が必要か:社会脳仮説批判と皮質の機能」
日本学術会議連携会員・慶應義塾大学名誉教授 渡辺茂
1:45 全体討論・司会
日本学術会議第一部会員・金沢大学国際基幹教育院教授 松井三枝
2:00 閉会
 申込み 下記の申込フォームからお申込みください。
参加申込フォーム
 問い合わせ 坂田省吾(広島大学)
E-mail:ssakata*hiroshima-u.ac.jp(*を@に変更)
備考 主催:日本学術会議 心理学・教育学委員会、日本学術会議 心理学・教育学委員会「脳と意識」分科会
共催:日本心理学会