学術フォーラム「認知症―予防と共生に向けて学術の取り組み」

現在、日本を含めた国際社会が解決すべき最大の課題の一つは、「認知症」と考えられています。多少、過剰な反応とは言え、最近のメディアの論調を見ても、「認知症が米国を崩壊させる」「認知症の急増が、公的保険制度を破壊する」などと言った記事を数多く目にします。これは、確かに、煽情的ではありますが、極めて近い将来、日本や先進国が遭遇する可能性を示しています。

日本学術会議は、これまで、老化や高齢化の問題を取り上げて参りましたが、「認知症」を真ん中に据えた学術フォーラムの開催は行っておりませんでした。今回、私達は、認知症に対して正面から向き合い、認知症との「共生」と「予防」に向けて、何ができるのかを専門家と市民で考える学術フォーラムを準備しました。是非、皆様のご参加をお待ちしております。

イベント概要

日時 2020/2/14(金)13:00-17:10
開催地 日本学術会議講堂
(東京都港区六本木7-22-34)
対象 どなたでも参加いただけます
定員 約---名(当日先着順)
プログラム
開会挨拶
山極壽ー(日本学術会議会長・第二部会員、京都大学・総長)
キーノート
寳金清博(日本学術会議第二部会員、北海道大学名誉教授、コーディネーター)
講演第一部「認知症と社会」

【座長】
磯部光章(日本学術会議第二部会員、榊原記念病院・院長)
積山薫(日本学術会議連携会員、京都大学大学院総合生存学館・教授)

認知症医療とケアの今
繁田雅弘(東京慈恵会医科大学精神医学講座・教授)
認知症と法制度
一共生を支える社会のしくみ
佐藤岩夫(日本学術会議第一部会員、東京大学社会科学研究所長・教授)
認知症と生きる社会
白澤政和(日本学術会議連携会員、国際医療福祉大学大学院・教授)
ユマニチュードと認知症
本田美和子(独立行政法人国立病院機構東京医療センター総合内科医長)
講演第二部「認知症の予防と共生を支える科学技術」

【座長】
丹下健(日本学術会議第二部幹事・会員、東京大学大学院農学生命科学研究科・教授)
平井みどり(日本学術会議第二部副部長・会員、兵庫県赤十字血液センター・所長)

Society 5.0が支える認知症社会
中澤篤志(京都大学大学院情報学研究科・准教授)
MCIと予防の最前線
新井哲明(筑波大学医学医療系臨床医学域精神医学・教授)
テクノロジーとコミュニティが創り出すこれからの認知症予防と共生
宇賀神敦(日立製作所ヘルスケアビジネスユニット・CLO)
パネルディスカッション
「認知症・・・学術会議は何かできるか、学術会議に何を望むか」

【座長】
石川冬木(日本学術会議第二部部長・会員、京都大学大学院生命科学研究科・教授)
小松浩子(日本学術会議第二部会員、慶應義塾大学看護医療学部・教授、大学院健康マネジメント研究科・教授)

岡野智晃(厚生労働省老健局総務課認知症施策推進室・室長)
岩坪威(東京大学大学院医学系研究科神経病理学分野・教授)
井伊雅子(日本学術会議第一部会員、一橋大学国際・公共政策大学院・教授)
山脇成人(日本学術会議第二部会員、広島大学脳・こころ・感性科学研究センター長・特任教授)
萩田紀博(日本学術会議第三部会員、大阪芸術大学アートサイエンス学科学科長・教授)
閉会挨拶
渡辺美代子(日本学術会議副会長・国立開発研究法人科学技術振興機構副理事)

報告概要
寳金清博(PDF形式:1,148KB)
繁田雅弘(PDF形式:989KB)
白澤政和(PDF形式:1,204KB)
中澤篤志(PDF形式:1,162KB)
宇賀神敦(PDF形式:3,292KB)
厚生労働省(PDF形式:1,136KB)
井伊雅子(PDF形式:723KB)
事後報告書(PDF形式:135KB)
 申込み 参加費無料・事前申込不要
 問い合わせ 日本学術会議事務局企画課学術フォーラム担当
電話:03-3403-6295
備考 主催:日本学術会議
後援:厚生労働省、日本認知症学会