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社会における安全とリスク - 社会・科学技術・政治の協働
人々の生活は、自然災害、犯罪や事故による不測の損害、失業や貧困による社会経済的破綻など、多様な危険にさらされている。また、有害な食品、耐震性をかいた欠陥住宅、医療過誤など、
科学技術によって防止されるべき危険が、人々に不安を引き起こしている。さらに、人々に不可避の疾病や加齢に対する安全網としての老齢年金や医療保険制度などは、その見通しが明るくない。
リスクは、単なる危険ではなく、人々の行為を介在して生み出される危険の確率のことである。この人々の行為には、重要なものとして科学技術の営みが含まれる。リスクは、制御可能な、
制御すべきものとして位置づけられるものである。安全な社会の構築のために、科学技術のあり方、そして社会と政治との関係のあり方を検討する。
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