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基礎科学の推進、政策および長期展望 - 学術の発展戦略
科学・技術の根本的・長期的な基盤は、分野を問わず、意外な発見や新たな展望の獲得、知的活動の蓄積と活性化、将来の人材育成などをもたらす、基礎的研究にある。
一方、社会とのつながりが見えやすい応用研究に比べて、基礎的科学研究への投資の効果は長期的であり、評価が難しい面がある。このため、科学技術立国を目指す日本ではあるが、
基礎科学・学術の振興に関する確固たる長期政策は、十分に確立されてはこなかった。そのもとで近年、経済効果重視政策により基礎科学・学術研究への投資は低下傾向が続き、
日本の科学・技術に長期的な弱体化がもたらされつつあるとの懸念が広がっている。日本における基礎科学・学術を発展させ、日本および国際社会において確固たる役割を果たしてゆくための
長期的政策とその策定の仕組みは、いかにして可能か。広い視点と分野からその構築に向けて検討を進め、具体的な第一歩を築く提言を行うことをめざす。
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