1 名 称 COSPAR理事会(第78回)、科学諮問委員会(第7回)、プログラム委員会
(The 78th COSPAR Bureau Meeting,
Scientific Advisory Committee Meeting, Program Committee Meeting
)
2 会 期 平成24年3月12日~15日(4日間)
3 会議出席者名 佐々木晶
4 会議開催地 CNES、パリ、フランス
5 参加状況(3つの会議を通じて、約15カ国、参加者数40人、日本人参加者1人)
6 会議内容
・日程及び会議の主な議題
COSPAR(宇宙空間研究委員会)の一連の会議が平成24年、3月12日から15日までの間、フランス、パリのCNES(フランス宇宙機関)にて開催され、COSPARのBureau memberであり日本代表の佐々木(国立天文台)が参加した。プログラム委員会は、3月12日~13日に開催され、7月のマイソール(インド)科学総会のプログラム作成を行った。3月14日には科学諮問会議が行われ、宇宙科学の各分野、各国の宇宙科学の現状の報告があった。Bureau meeting(理事会)は平成24年3月15日に開催された。主な議題は、7月のマイソール総会、細則改正の提案、COSPARの賞・メダル、奇数年のシンポジウム、科学諮問委員会報告、財政報告、出版報告、2014年モスクワ総会、COSPAR支援シンポジウムである。
・会議における審議内容・成果
プログラム委員会では、7月のインド・マイソールの科学総会のプログラムが確定した。あらかじめ講演数に応じた半日単位の時間の割り振りがされており、会場にも余裕があったため、大きな問題は生じていない。佐々木も自分が企画したセッションについては近い分野との重なりが無いか確認した。科学諮問委員会では、各分野、各国の報告に加えて、探査パネルから報告書についての説明がなされた。理事会では、COSPARの細則(By Laws)改正の提案がされた。今回提案された改正案は、7月のマイソール総会時の委員会での決定を目指している。主な点は、COSPARの会長、副会長の選出方法の変更である。
・会議において日本が果たした役割
震災にもかかわらず、宇宙科学を継続的に進めていることを強調したことは、宇宙に関わる各国に評価されたと考える。
・その他特筆すべき事項)
特にありません。
7 会議の模様
プログラム委員会は、最大30名以上の参加者があり、それぞれの分野ごとに、プログラム構成を議論した。同じ分野(Commission)でも2-5本のセッションが同時に行われることがあり、議論になった。初日の結果を受けて、翌日に全てのセッションを網羅した原案が提出され、議論がしやすくなり、作業が進んだ。
科学諮問委員会では、各分野(Commission)、パネルからの報告が行われ、日本を含めたいくつかの国から宇宙科学の現状について報告を受けた。震災以降の日本の宇宙科学特に観測衛星の現状について、佐々木が説明を行った。
Bureau meeting(理事会)では、本年度の総会参加者(とくに途上国から)へのサポートの結果について照会された。日本を含めて多くの国の機関から、旅費サポートについては支援を受けている。COSPARそのものも、メンバー国を増やす努力をしており(マレーシア、韓国が新規加盟)、宇宙科学は一部の先進国のものではないことを実感した。
パリでは同じ週に、国際宇宙航行連盟(IAF)の会議も開催されており、世界から、宇宙理学、宇宙工学の関係者が集まった。レセプションは相互に公開されており、COSPAR関係者はIAFのレセプションに、IAF関係者はCOSPARのレセプションに参加することで、交流を深めた。
次回開催予定。プログラム委員会、科学諮問委員会は、2013年3月、Bureau Meeting(理事会)は、2012年7月にインド・マイソールで開催予定である。
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