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代表派遣会議出席報告
1 名 称   南極研究科学委員会 評議会・議長会合
        (Scientific Committee on Antarctic Research - Executive Committee COs meeting (SCAR-EXCOM/COs meeting))
2 会 期  2011年7月15日~19日 (5日間)
3 会議出席者名  山内 恭(SCAR小委員会委員長)
4 会議開催地  エジンバラ市(イギリス国)
5 参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)
  参加国数 9カ国、参加者 15名、日本人参加者 1名
6 会議内容

  日程及び会議の主な議題
   7月15日:SCAR地学シンポジウム(11th International Symposium on Antarctic Earth Sciences (ISAES 11))最終日の講演を傍聴し、今後の研究プログラム(SRP)構築のための情報を入手、また参加者と意見交換した。
   7月16日:常置科学委員会議長会合(各研究グループ課題検討および分野横断課題の検討、データ委員会、地理情報委員会との連携検討)
   7月18日:評議会(各常置科学委員会報告、研究プログラム報告、将来計画検討、その他)
   7月19日:評議会(運営、アウトリーチ、予算会計)
  会議における審議内容・成果
   常置科学委員会各分野の活動状況の報告の他、第2期となる大型の研究プログラムScience Research Programのあり方を議論した。既に、天文に関しての新しいSRPはAAA(南極天文・天体物理)として昨年から開始しているほか、
  AGCS(南極とグローバル気候システム)は、PACE(南極環境の過去と将来の変化)と称して将来計画を検討し、最終的に”Antarctic Climate 21”という名前でのSRGを企画している。また、地圏関係では、SERECE(氷床変化への固体
  地球の応答とその影響)を、また生物関係ではAntEco(南極生態系の状態)およびAntETR(南極生態系の適応、限界と回復)が企画されている。今後、来年夏のSCAR総会で決定すべく、特に分野をまたがって融合的研究が活発にな
  るよう、合同の検討会を来年1-2月に開催し、計画を詰めることとなった。
  会議において日本が果たした役割
   物理科学常置科学委員会議長として、傘下の各グループの現況を報告したほか、SRPのうちAAAとAGCSについて現況と今後の方針、また新しく作られるPACEについて報告、今後の方向性を議論した。また、WMOが主導しようと企画
  している国際極十年計画(IPD)について問題提起を行った。
7 会議の模様
   SCAR傘下の3つの常置科学委員会SSG-Geosciences、SSG-Life Sciences 、SSG-Physical Sciencesの代表の会合であるChief Officers meetingとExecutive Committee(会長、副会長、事務局長)の合同の会合が、2011年7月16日
  ~19日に、イギリス・エジンバラにてSCAR地学シンポジウム(11th International Symposium on Antarctic Earth Sciences)に引き続き開催された。山内はSSG-PSの代表として参加した。各グループの活動状況の報告の他、第2期とな
  る大型の研究プロジェクトScience Research Projectのあり方を議論した。既に、天文に関しての新しいSRPはAAA(南極天文・天体物理)として昨年から開始しているほか、南極版IPPCをねらったACCE(Antarctic Climate Change and
  the Environment, 2009)を出版したAGCS(南極とグローバル気候システム)は、PACE(南極環境の過去と将来の変化)と称して将来計画を検討し、最終的に”Antarctic Climate 21”という名前でのSRGを企画している。また、地圏関係で
  は、SERECE(氷床変化への固体地球の応答とその影響)を、また生物関係ではAntEco(南極生態系の状態)およびAntETR(南極生態系の適応、限界と回復)が企画されている。今後、来年夏のSCAR総会で決定すべく、特に分野をま
  たがって融合的研究が活発になるよう、合同の検討会を来年1-2月に開催し、計画を詰めることとなった。その他、南極の科学研究にてSCARがいかに先進的に主導する役割を果たせるかの議論がなされた。

   次回開催予定2012年7月中旬(代表者会合、公開シンポジウム、ビジネスミーティングを含む総会として開催)



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