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代表派遣会議出席報告
1 名 称   国際結晶学連合理事会
        Executive Committee of International Union of Crystallography
2 会 期  2010年10月29日~31日(3日間)
3 会議出席者名  日本人:大橋裕二(日本学術会議による代表派遣)
4 会議開催地  (韓国釜山)
5 参加状況 (参加国数、参加者数、日本人参加者)  参加国数:10カ国、参加者数:12名、日本人参加者:1名 
6 会議内容

  ・日程及び会議の主な議題
  年1回の定例会議で、定期報告と議題の他に、下記の議題を審議した。
  1)International Year of Crystallography (IYCr)を2013年に設定することについて、ICSU、UNESCO、国連に申請する件について
  2)第22回IUCrマドリード大会(2011年8月)の準備状況。
  3)マドリード大会の各国代表の総会における役員改選について

  ・会議における審議内容・成果
  IYCrについては着実に進めることとし、具体的な活動方針を決めた。
  来年の第22回大会と総会の準備は着実に進行していることを確認した。

  ・会議において日本が果たした役割
  前会長として議論の進行をサポートした。

 ・その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)
  特になし

7 会議の模様

  理事は会長以下10名と事務局(英国)の2名で構成されているが、理事10名の所属国は、デンマーク、オーストラリア、スエーデン、日本、英、仏、米、インド、ロシア、スペインと全員異なった国である。(添付写真参照) 初日、2日は朝9時から夕方6時まで会議を続け、3日目は5時で終了して、6時から開かれたアジア結晶学会の開会式に全員出席した。会長からアジアの参加者に祝辞が述べられた。通常の会議の主要な議題は、(1)発行している8つの雑誌の投稿、編集、販売状況の検討、(2)International Tables等の発行書籍の進行状況、(3)研究分野毎の17分科会の活動状況、(4)財務報告、などであるが、今回は来年の3年に1回の各国代表からなる総会に向けて前項の議題も審議した。
  財務状況、雑誌発行状況、分科会活動いずれも順調に進行していて、特に改善を要する問題は見当たらなかった。前期の私が会長の時に改善したことにより順調に運営されている。長期的な問題として、中南米、中東、アフリカ地区の組織化が遅れているので、どのように展開してゆくかが議論された。さらに微妙な問題として、来年の総会で選出される新3役と理事をどのようにうまく地域と研究分野と男女の配分をするかも時間をかけて審議された。
  
次回開催予定 平成23年8月18日~21日:スペイン・マドリード



(添付写真の説明:IUCrの10名の理事と事務局長>
  前段左より、Boldyreva(露)、Perez-Mato(スペイン)、Larsen会長(デンマーク)、
        Lidin庶務・財務担当(スエーデン)、Colman副会長(オーストラリア)
  中段左より、大橋前会長(日)、Hackert(米)、Desiraju(インド)
  後段左より、Lecomte(仏)、Dacombe事務局長(英)、Gilmore(英)


                       


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