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代表派遣会議出席報告
1 名 称  CODATA国際会議、第27回CODATA総会
       International CODATA Conference, The 27th CODATA General Assembly
2 会 期 2010年10月24日~10月27日( 4日間)(国際会議)
       2010年10月28日~10月29日( 2日間)(総会)
3 会議出席者名 五條堀 孝(国際サイエンスデータ分科会委員)
4 会議開催地  南アフリカ共和国・ケープタウン市
5 参加状況 (参加国数、参加者数、日本人参加者)
   参加国数:19、参加者数:約200名、日本人参加者:5名
6 会議内容

・日程及び会議の主な議題
  2010年10月27日(水)議題「科学データ:将来ビジョンを考える」
    午前:基調講演
    午後:各課題別討議
  10月28日(木)総会 
    午前:CODATA活動報告(各ワーキンググループ報告)
    午後:CODATA活動報告(会計報告)
  10月29日(金)総会
    午前:次期役員選考
・会議における審議内容・成果
  膨大にふくれあがる科学データは、科学・技術の分野において大きなパラダイム・シフトを要求していることが再確認された。つまり、研究開発の結果としての科学データという捉え方よりは、膨大な科学データからどのように知的発見を行い、新たなブレークスルーやイノベーションに結びつけるかという新たな課題が浮上したのである。とくに、国際的に分散したり重複したりして産出される科学データは、その信頼性の確証や評価はもちろんのこと、相互運用性を可能とする標準化やネットワークの整備、知財権と連動した制度の改定拡充など、国際的に議論し合意をしながら、解決すべき課題が多数出てきたことが強く認識された。

・会議において日本が果たした役割
  CODATAにおける日本の存在感が薄れていた中、今回、五條堀がVice-presidentに、濵口宏夫・東大教授がECメンバーに選ばれたことにより、CODATAにおける日本の今後の活躍が期待される。

・その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)
  10月29日(金)の総会で行われた役員選挙において、五條堀が次期のVice Presidentに選ばれた。また、濵口宏夫・東大教授がEC(Executive Committee)のメンバーに選出された。因みに、次期presidentは中国のChinese Academy of Sciences (CAS), Center for Earth Observation and Digital Earth のDirector General のDr. GUO Huadongが選出された。

7 会議の模様

  次回開催は、台湾の台北市で開催されることが決定した。
  日本の存在感が薄れる中、岩田修前CODATA会長の御努力もあって、かなり存在感の持ち直しに成功したと思われる。特に、役員選挙や次期開催地投票については、日本はかなり主導権をもったと思われる。

次回開催予定  2012年10月25日~11月1日


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