日本学術会議 SCIENCE COUNSIL OF JAPAN 日本学術会議 SCIENCE COUNSIL OF JAPAN
  我が国84万人の科学者の代表機関
内閣府共通検索
お問合せ・ご意見 サイトマップ English
日本学術会議 トップページ > 代表派遣 > 代表派遣結果等
 
代表派遣会議出席報告
1 名 称   第20回国際鉱物学連合総会
        20th General Meeting of International Mineralogical Association
2 会 期  2010年 8月21日~27日(7日間)
3 会議出席者名 山中高光IMA会長、赤荻正樹学習院大学教授、大谷栄治東北大学教授、松井正典兵庫県立大学教授、佐藤努北海道大学教授、他
4 会議開催地  ハンガリー国、ブダペスト市
5 参加状況 (参加国数、参加者数、日本人参加者)  74カ国、参加者数:1700名、日本人参加者:約100名  
6 会議内容

  ・日程及び会議の主な議題
2010年8月21-27日に、第20回国際鉱物学連合(IMA)総会がハンガリーの首都ブダペストで開催された。鉱物科学および関連する多岐の分野において、最新の研究成果が世界74か国の研究者によって発表された。78の口頭発表セッションと6日間にわたるポスターセッションで、合計約1600件の発表が行われた。主要な議題は次に述べる。

  ・会議における審議内容・成果
今回のIMAでは、研究成果を議論する主要な場として、次に挙げる多数のセッションが設けられた。鉱物結晶の構造、ガラス・融体の構造、地球深部の鉱物、ダイヤモンドの生成、地球内部の流体、無水鉱物中の水、各種の鉱床資源、ペグマタイト、生体鉱物、宝石、火山、アルカリ岩・キンバーライト、オフィオライト、超高圧変成岩、ぺロブスカイト、粘土鉱物、鉱物の分光学、放射光と中性子回折の鉱物学への応用、隕石鉱物、鉱物-溶液の反応、鉱物の成長、鉱物の熱力学、惑星のコア、計算鉱物学、新鉱物の命名と分類、鉱物科学の教育などが、それらのセッションである。しかし、スペースの関係でここに述べていないセッションも数多くある。 鉱物科学におけるより先端的な実験的、理論的手法を開発することによって、より高度な結果を得て、新しい研究成果を追求するという型の研究発表は、従来と同様、今回の会議においても主流であった。同時に、鉱物科学で開発され用いられている研究手法を使って、関連する他分野へ研究対象を拡大するという研究発表も多く、この傾向も顕著であった。例えば、核燃料廃棄物の環境科学に対する鉱物科学の応用や、微生物と鉱物の相互作用など生命科学への研究対象の拡大である。今後は、これら両方の傾向がさらに加速し、深化すると考えられる。
  ・会議において日本が果たした役割
日本から選出されたIMA会長である山中高光教授が、開会式、Business meeting、閉会式などにおいて中心的役割を果たされた。また科学プログラムにおいて、多数の日本人が論文を発表したセッションは、地球深部の鉱物学、鉱物結晶の構造、鉱物の成長、ガラス・融体の構造、放射光と中性子回折の鉱物学への応用、惑星のコア、計算鉱物学、無水鉱物中の水、オフィオライトなどであり、これらの分野における日本人研究者のレベルの高い活発な研究活動を反映している。例えば、地球深部の鉱物学においては21件の口頭発表中、7件が日本人による発表であった。また数多くのセッションにおいて、日本人研究者が招待講演を行った。
 ・その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)
50年の歴史を持つ国際鉱物学連合の活動を通じて、中央ヨーロッパ圏での開催は今回が初めてであった。約1700名の参加者が74カ国から参加したという会議の規模も、過去最大規模の国際鉱物学連合総会であった。

7 会議の模様

 中欧、東欧圏の10カ国の鉱物関連学会が協力して立ち上げた組織委員会によって、非常に円滑に会議が運営された。学会の会場には、エトベス大学の新しいキャンパス内に建てられた二つの新しい建物が使われた。中欧、東欧圏の鉱物学研究は200年を超す歴史を持つとのことで、その歴史を感じさせるやや古めかしさも会議を通じて感じられたが、先に述べたように、最先端の研究分野と広範囲の関連分野をカバーした、過去最大規模の国際鉱物学連合総会であった。次回は2014年8月に、南アフリカで開催されることがすでに決められている。今回の総会でも、2014年IMA組織委員会による、次回の2014年国際鉱物学連合総会の広報活動がなされた。


                       


このページのトップへ
Copyright 2010 SCIENCE COUNCIL OF JAPAN