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代表派遣会議出席報告
1 会議概要
1)名 称 (和文)2007年RCE国際会議
      (英文)International RCE Conference 2007
2)会 期 2007年8月7-9日(3日間)報告者が出席したのは初日のみ
3)会議出席者名 春日 文子  
4)会議開催地 ペナン(Penang, Malaysia)University of Science Malaysia   
5)参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)参加国29、6国際機関、参加者数計約130名(日本人参加者15名、含.事務局)
            
6)会議内容
・日程、議題 8月7日(火)
  
・Opening Ceremony
・Keynote speech
・Experience on selected RCEs
・Towards Global learning Space for Sustainable Development
なお、翌日8日には共通課題ごとのBreakout Sessions、また9日にはペナン島内のStudy Tourが計画されていた。                     
・審議内容・成果等
・アジア学術会議がウブントゥ宣言への署名機関として参加しているウブントゥ連合が認定支援する、地域の拠点(RCE)づくりのための国際会議である。既に活動している世界各地の30の公式に認定されたRCEと会議の様子、今年新規申請したRCE、そして近い将来申請を計画しているRCEが一堂に会し、情報交換や今後の方向性について活発に討議した。報告者は、国際委員会アジア学術会議分科会のウブントゥ連合担当として出席したものである。
・事務局による経過報告、前日の第2回ウブントゥRCE審査委員会の審議報告、既に活動しているRCEの経験発表と質疑応答、今後のRCE活動のネットワークについての討議などが行われた。  
2 会議における審議内容
 2002年のヨハネスブルグ・サミットの際、持続可能な社会に向けた人づくりには科学者・研究者と教育者のより密接な連携が重要との考えから、ウブントゥ宣言が採択された。この宣言に署名した世界の11の科学技術・高等研究機関により構成されたのがウブントゥ連合Ubuntu Allianceであり、アジア学術会議はその構成機関の一つである。ウブントゥ連合は、世界各地の地域の特性を生かした学官民共同参画による"地域の拠点(Regional Centres of Expertise: RCE)づくり"を推進しており、今年7月時点で34のRCEが公式に認定され、活動している。日本では、仙台広域圏、横浜、岡山、北九州のRCEがある。2006年4月に横浜で開かれた第1回RCE国際会議に引き続き、国際委員会アジア学術会議分科会のウブントゥ連合担当の春日が、アジア学術会議を代表して、第2回の本会議に出席した。他の日本人出席者は、事務局である国連大学高等研究所職員、リソースパーソン、各RCEからの出席者(仙台広域圏、横浜、岡山、北九州に加え、申請中の中部、兵庫-神戸)であった。
Opening Ceremony 
・国連大学高等研究所所長Prof. A.H. Zakri, Directorが開会の挨拶を行った。
Keynote speech 
・国連大学学長Prof. Hans van Ginkelが国連持続可能な開発のための教育の10年(DESD)、ウブントゥ宣言とRCEについて、続いてマレーシア科学大学のY. Bhg. Prof. Dato's Dzulkifli Abdul RazakがRCEマレーシア・ペナンならびに大学の取り組みについて、最後にUNESCOバンコク事務所のDr. Derek EliasがUNESCOとしての取り組みについて、それぞれ特別講演を行った。
Experience on selected RCEs
・RCE-Barcelona (Spain), RCE-Greater Nairobi (Kenya), RCE-Penang (Malaysia), RCE-Saskatchewan (Canada)が、それぞれの活動の概要、地域内ならびに他のRCEとの連携の概要について説明し、他の参加者との質疑応答を行った。
・春日は、RCEとしての保健活動について、特に地域の保健所、大学医学部、自治体の保健衛生部局等との連携について質問した。
Towards Global learning Space for Sustainable Development 
会議の様子・国連大学高等研究所事務局より、これまでの経緯、認定されているRCEの活動状況、前日の第2回ウブントゥRCE審査委員会の審議概要などの説明があった。
・同研究所客員教授である鵜野公郎慶応義塾大学名誉教授より、開設準備中のRCEウェブサイトの利用法について説明があった。


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