公開シンポジウム「生命科学データのオープンな流通・活用の再構築-AI時代のデータ共有とガバナンスを考える-」

 近年、ゲノム、タンパク質立体構造、医療情報、バイオイメージング画像、化合物データなど、生命科学分野では多様かつ大規模なデータが急速に蓄積されている。これらのデータは生命科学、医学、工学、さらに社会科学にも大きな影響を及ぼす重要な研究基盤となっている。
 一方で、生命科学データは、個人情報保護、遺伝資源を巡る国際的な利益配分、産業競争力、安全保障などとも深く関わるため、単純な「オープン化」だけでは解決できない複雑な課題を抱えている。さらに、AI時代の到来によってデータの価値と社会的影響は一層高まり、誰がデータにアクセスし、誰が利用を管理し、その成果や利益をどのように社会へ還元するかが、重要な論点となっている。
 こうした状況を踏まえ、現在、日本学術会議では提言を取りまとめている途中である。本シンポジウムでは、本提言における議論を出発点として、研究者、データ基盤関係者など多様な立場から議論を行い、AI時代の生命科学におけるデータ共有のあるべき姿と課題について考える。

イベント概要

開催日時 令和8(2026)年9月27日(日)13:00 ~ 18:05
開催地 日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)(Zoom によるオンライン同時開催)
対象 どなたでも参加いただけます。
プログラム
13:00~13:05 開会挨拶・趣旨説明
諏訪 牧子(日本学術会議連携会員/青山学院大学理工学部教授)
13:05~14:00特別講演
特別講演①
倉田 佳奈江(文部科学省ライフサイエンス課課長)(20分)
特別講演②「AIエージェントと知識統合によるデータの流通・活用」
相澤 彰子(情報・システム研究機構国立情報学研究所教授)(35分)
14:10~15:40 第一部 多様な生命科学データのケーススタディ(各30分 質疑応答込)
「社会インフラとしてのバイオバンクにおけるデータガバナンスの現状と課題」
木下 賢吾(東北大学情報科学研究科教授)
「生物資源の現状とあるべき姿、特にDSI問題について」
鈴木 睦昭(日本学術会議連携会員(特任)/情報システム研究機構国立遺伝学研究所教授/リサーチ&イノベーションブリッジセンター室長)
「メタゲノムデータの価値と産業利用の未来」
山田 拓司(東京科学大学生命工学院教授/(株)メタジェン)
15:45~17:15 第二部 データ流通・活用を支える技術基盤(各30分 質疑応答込)
「タンパク質立体構造データのオープンな利活用維持と今後の課題」
栗栖 源嗣(大阪大学蛋白質研究所蛋白質構造データバンク構築研究室教授)
「バイオイメージング画像データオープン化への現状と今後の在り方」
永井 健治(日本学術会議連携会員/大阪大学産業科学研究所教授)
「AIに対応するデータベースの在り方とデータ統合の技術開発」
片山 俊明(情報・システム研究機構国立遺伝学研究所教授)
17:15−17:25 休憩
17:25~18:00 パネルディスカッション
「生命科学統合のための中核拠点あるべき姿、人材育成の在り方 など」
パネリスト:講演者全員
18:00−18:05 閉会挨拶
上田 昌宏(日本学術会議連携会員/大阪大学大学院生命生命機能研究科教授)
 申込み 参加費無料
以下のページのリンク先よりお申込み下さい。
参加登録フォームへのリンク
(オンライン視聴のためのURLは、参加申し込み者にお知らせします。)
 問い合わせ 青山学院大学 理工学部 諏訪牧子
Email: suwa(at)chem.aoyama.ac.jp(送信の際は(at)を@に変更してください。)
備考 主催:日本学術会議統統合生物学委員会・基礎生物学委員会・農学委員会・基礎医学委員会・薬学委員会・情報学委員会合同バイオインフォマティクス分科会、基礎生物学委員会・統合生物学委員会合同IUPAB分科会、基礎生物学委員会・統合生物学委員会合同生物物理学分科会、基礎生物学委員会・統合生物学委員会・基礎医学委員会合同ゲノム科学分科会、基礎生物学委員会・統合生物学委員会・農学委員会・基礎医学委員会合同遺伝資源分科会