公開シンポジウム「日本の食文化を世界へ、そして未来へ~飼料生産から食卓まで、和牛ブランドを支える技術革新~」

 近年、畜産業を取り巻く環境は大きく変化しており、資源価格の高騰や環境負荷低減への要請、さらには国際市場における競争激化への対応が求められています。このような状況の中で、日本の畜産が持続的に発展していくためには、生産現場における効率化と高付加価値化を両立させる取り組みが不可欠です。特に飼料利用性の向上は、資源の有効活用や生産コストの低減のみならず、環境負荷の軽減にもつながる重要な課題です。近年では、スマート農業技術やゲノム育種技術の発展により、飼料効率を高める新たな可能性が広がっています。一方、和牛の国際展開は、単なる輸出拡大にとどまらず、各国・地域の食文化や生産環境に適応した新たな価値創出を通じて、「WAGYU」ブランドの国際的な確立と発展を目指す取り組みとして注目されています。
 本シンポジウムでは、「持続可能な畜産」「ブランド戦略」「技術革新」をキーワードに、飼料生産から肥育、流通、消費までを俯瞰しながら、日本の食文化を代表する和牛ブランドを支える技術とその将来展望について議論します。飼料利用性の向上を世界市場で通用する和牛生産の基盤技術として位置付け、生産者、研究者、関連産業が連携して描く持続可能な畜産の未来像を共有する機会としたいと思います。

イベント概要

開催日時 令和8(2026)年9月17日(木)14:30 ~ 17:30
開催地 宮崎大学農学部L204講義室(第Ⅳ会場)(宮崎県宮崎市学園木花台西1-1)ならびにZoomウェビナーによるハイブリット開催
対象 どなたでも参加いただけます。(無料)
プログラム
司会:井戸田 幸子(宮崎大学農学部教授)
14:30-14:35 開会の挨拶
菊地 和弘(日本学術会議第二部連携会員/公益社団法人日本畜産学会理事長/北里大学獣医学部教授)

第1部:飼料利用性:持続可能な和牛生産を目指して

座長:西村 慶子(宮崎大学農学部准教授)
14:35-15:00「あなたの研究はどこで活きるか:畜産分野の政策課題と研究資金」
西尾 元秀(農林水産省技術会議事務局・畜産局畜産振興課 研究専門官)
15:00-15:35「肉用牛の飼料利用性改良をめぐる研究動向と今後の展開」
竹田 将悠規(東北大学大学院農学研究科・農学部助教)
15:35-16:10「飼料資源の有効活用による持続可能な和牛生産」
神谷 充(農研機構 畜産研究部門 那須塩原研究拠点 牛精密管理研究領域牛栄養代謝グループ上級研究員)
16:10-16:20 休憩

第2部:和牛の国際展開:世界市場に挑む日本の畜産

座長:河原 聡(宮崎大学農学部教授)
16:20-16:45「県産牛肉の販路拡大に向けた取組」
西 洋平(宮崎県農政水産部 畜産局畜産振興課 肉用牛振興担当主査)
16:45-17:20「枝肉画像解析による和牛肉質評価の高度化とブランド価値創出」
口田 圭吾(帯広畜産大学畜産学部教授)
17:20 閉会の挨拶
木村 直子(日本学術会議第二部会員/山形大学大学院農学研究科教授/岩手大学大学院連合農学研究科教授)
 申込方法 会場にて参加される方は、お申し込みは不要です。オンラインで参加される方は、以下のURL先もしくはポスターのQRコードからお申し込みください。
・オンライン参加申込期限:2026年9月11日(金)まで
オンライン参加申込みフォームへのリンク
 問い合わせ先 日本畜産学会第134回大会実行委員会事務局
jsas2026(a)miyazaki-u.ac.jp ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:公益社団法人日本畜産学会、日本学術会議食料科学委員会畜産学分科会
協賛:公益財団法人伊藤記念財団