公開シンポジウム「公共的価値を支える知としてのデザイン」

 本分科会は学術会議25期26期に「デザイン」をテーマとして議論し、その結果を「デザインをめぐる知の構築と社会的理解に向けて― 公共的価値を支える多様な知と実践へ ―」と題した「報告」としてまとめ、2026年6月5日に公開しました。
 この報告では、主に以下を述べています。
「デザイン」という語は、今日、造形や意匠のみならず、制度、情報、サービス、地域運営、教育、政策形成など、幅広い領域で用いられている。その一方でその意味や役割は分野ごとに異なり、共通理解は必ずしも十分ではない。こうした概念のずれは、分野横断的な協働や、公共的価値の創出に向けた実践の障壁ともなっている。そのためデザインの社会的理解をひろげるためのアプローチとして、①歴史からみたデザイン概念の再認識と社会的理解の促進、②公共領域におけるデザインの質を支える制度的基盤の形成、③公共プロジェクトの制度・調達・評価の改善、④学術と実務をつなぐプラットフォームの確立、⑤教育と人材育成の強化、の5点を提示した。
 この報告は、土木、建築分野の状況を想定した議論をもとにしていましたので、異なる分野からのデザインをめぐる議論も交えて、公共的価値を支えるデザインを実践するための広義の学術の未来を展望したいと思います。

イベント概要

開催日時 令和8(2026)年9月15日(火)15:00~17:00
開催地 オンライン開催
対象 どなたでもご参加いただけます
参加費 無料
プログラム
司会:小野 悠(日本学術会議連携会員/豊橋技術科学大学大学院工学研究科准教授)
15:00 開会挨拶と趣旨説明
佐々木 葉(日本学術会議第三部会員/早稲田大学理工学術院教授)
15:05 第一部 分科会報告
「デザインのミッション:公共的価値創造に挑んだ先人たち」
近藤 存志(日本学術会議連携会員/東洋大学福祉社会デザイン学部人間環境デザイン学科教授)
「土木・建設分野からみたデザインの課題と展望」
田井 明(日本学術会議連携会員/福岡工業大学社会環境学部社会環境学科教授)
15:25 第二部 様々な分野から考えるデザイン
「視覚伝達と小文字のデザイン」
大田 暁雄(武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科教授[碧櫻1.1])
「自然資本と評価学から考えるデザイン:『価値の可視化』が切り拓く持続可能な社会」
馬奈木 俊介(日本学術会議第一部会員/九州大学大学院工学研究院都市システム工学講座教授)
「気候変動から考えるデザイン」
江守 正多(日本学術会議連携会員/東京大学未来ビジョン研究センター教授/国立研究開発法人国立環境研究所地球システム領域上級主席研究員)
15:55 総合討論「公共的価値を支える知としてのデザインの実践に向けて」
コーディネーター:伊藤 香織(日本学術会連携会員/東京理科大学創域理工学部建築学科教授)
登壇者:前掲の話題提供をいただいた皆さん
16:55 閉会挨拶
小野 悠(日本学術会議連携会員/豊橋技術科学大学大学院工学研究科准教授)
 申込方法 事前登録が必要です。以下のリンク先からお申込みください。
参加申し込みフォームへのリンク
 お問い合わせ先 ono.haruka.ac(a)tut.jp ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議土木工学・建築学委員会デザインをめぐる知の構築と社会的理解分科会
後援:公益社団法人土木学会、公益社団法人日本都市計画学会、一般社団法人日本デザイン学会、意匠学会、一般社団法人日本建築学会(予定)