公開シンポジウム「先端バイオ技術と環境制御技術の融合が拓く次世代フードイノベーション」

 世界的な人口増加に伴い食料需要は急速に拡大しており、気候変動や異常気象の頻発によって、その確保は喫緊の社会課題となっている。国内においてもインバウンド需要の増加により、食料不足の懸念が高まるだけでなく、外国人労働者の生活を支えるために、エスニック食材など多様な食材を安定的に供給する体制が求められている。こうした状況のもと、食料安全保障上のリスクは一段と高まり、フードテック分野における革新的な技術開発がこれまで以上に重要となっている。
 植物工場や陸上養殖施設などの施設生産システムは、フードテックの中核を担う技術として期待されている。これらの施設では、ゲノム編集をはじめとする先端的バイオ技術と、高度な環境制御技術を組み合わせることで、高機能性を備えた動植物を安定的に生産する新たなイノベーションが生まれる可能性がある。
 今回のシンポジウムでは、特に先端的バイオ技術に焦点を当て、最新の研究成果をご紹介いただく。このようなバイオ技術で創出された新たな生物素材を、大量・安定生産へとつなげるには、光・温湿度・養水分・気流などの環境制御が不可欠となる。バイオ技術の特性を踏まえ、どのような制御が必要になるのか、また施設側がどこまで対応可能であるのかを議論する。本シンポジウムを通じて、技術革新がどのように新たな価値を生み、持続可能な食料供給システムの構築に貢献し得るのか、その方向性を共有して社会実装に向けた展望を探る場としたい。

イベント概要

開催日時 令和8(2026)年9月15日(火)15:00 ~ 17:45
開催地 玉川大学Marble(講堂)(東京都町田市玉川学園6-1-1)
対象 どなたでも参加いただけます。
プログラム
15:00 開催挨拶
後藤 英司(日本学術会議第二部会員/千葉大学大学院園芸学研究院特任教授)
15:05 趣旨説明
大橋(兼子) 敬子(日本学術会議連携会員/玉川大学農学部先端食農学科教授)
講演
司会
福山 太郎(玉川大学学術研究所助教)
15:10「閉鎖循環式陸上養殖と育種技術の融合が拓く次世代養殖」
大賀 浩史(玉川大学農学部講師)
15:40「バイオ・ナノ・光学技術の融合による持続可能な次世代精密農業」
浦野 大輔(Temasek Life Sciences Laboratory Senior Principal Investigator)
16:10「ゲノム編集技術による高機能トマトの開発、ラボから消費者に届くまで」
江面 浩(日本学術会議連携会員/筑波大学生命環境系特任教授)
16:40~16:50 休憩
16:50 パネルディスカッション
司会
大橋(兼子) 敬子(日本学術会議連携会員/玉川大学農学部先端食農学科教授)
パネリスト
大賀 浩史(玉川大学農学部講師)
浦野 大輔(Temasek Life Sciences Laboratory Senior Principal Investigator)
江面 浩(日本学術会議連携会員/筑波大学生命環境系特任教授)
髙山 弘太郎(日本学術会議第二部会員/豊橋技術科学大学大学院工学研究科教授/愛媛大学大学院農学研究科教授
彦坂 晶子(日本学術会議連携会員/千葉大学大学院園芸学研究院教授)
林 絵理(日本学術会議連携会員/特定非営利活動法人植物工場研究会理事長)
17:40 総括
荊木 康臣(日本学術会議連携会員/山口大学農学部長/大学院創生科学研究科教授)
 申込み 参加費無料・事前申込不要
 問い合わせ 日本生物環境工学会2026年東京大会事務局
Email: jsabees2026(a)tamagawa.ac.jp ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議農学委員会農業生産環境工学分科会、食料科学委員会・農学委員会合同農業情報システム学分科会
共催:日本生物環境工学会、玉川大学学術研究所生物機能開発研究センター