公開シンポジウム「自治体の人手不足-その現状と対応方策-」

 人手不足が至る所で問題となっている。例えば、バスの運転手が不足しているためにバスが減便される、公共事業等の仕事はたくさんあるのに建設・土木業界では人手不足のために仕事を請け負うことができない、人手不足で介護事業所の倒産が相次ぐ、といった事態がそれである。
 しかし、これはまだまだ序の口に過ぎない。リクルートワークス研究所の報告書『未来予測2040労働供給制約社会がやってくる』(2023年)によれば、2024年の労働供給不足は25万1,000人にとどまる。
 今後、2027年頃から日本の労働供給は急激な減少局面に入る。そして、2030年には341万人(中国地方の就業者数とほぼ同じ規模)、2040年には1,100万人(近畿地方の就業者数とほぼ同じ規模)の働き手が不足する。2040年には、労働供給不足率が24.1%に上ることとなるのである。これは要するに、「4人必要な仕事に3人しかいない」状況や、「週4日必要な介護サービスを週3日しか利用できなくなる」状況などが生じることを意味する。
 こうした中、人材の奪い合いの様相が強まっている。その影響を最も強く受けているのが、自治体にほかならない。
 売り手市場で民間企業への就職・転職が容易になっていることもあり、自治体は、人材確保に大いに苦しんでいるのである。具体的には、①自己都合退職(普通退職者数)の増加と、②地方公務員志望者の減少の形で、その影響が表れている。
 人手不足は、自治体の円滑な業務遂行にマイナスの影響を与える。その影響は住民に不利益をもたらす。各自治体は、その影響を少しでも緩和すべく、採用方法の工夫等を通じた人材確保に努めているが、状況の打開には至っていないように思われる。
 以上のような現状を踏まえ、自治体の人手不足の実状とその影響を明らかにするとともに、その対応方策を探求することが本シンポジウムの目的である。

イベント概要

開催日時 令和8(2026)年 9月13日(日)13:30 ~ 16:00
開催地 オンライン開催
対象 どなたでも参加いただけます。
定員 150名(先着順)
プログラム
挨拶
原田 久(立教大学教授)
報告者
「自治体における人手不足の実情とその影響」
役重 眞喜子(岩手県立大学准教授)
「採用および退職をめぐる状況と対応方策」
田井 浩人(北海学園大学講師)
「民間人材の活用と自治体複業」
杉岡 秀紀(福知山公立大学准教授)
討論者
入江 容子(同志社大学教授)
司会
嶋田 暁文(九州大学教授)
 申込み 参加費無料、事前申込(先着順)
【申込〆切日】9月8日(火)※定員になり次第〆切
下記リンク先申込フォームから必要事項を入力ください。
参加申込フォームへのリンク
 問合せ先 メールアドレス:自治体学会企画部会 jichitai-kikaku1986(a)jigaku.org ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議政治学委員会人口減少下の行政・地方自治分科会
共催:自治体学会