公開シンポジウム「地球環境変動の時代における陸域・土地利用研究の役割と展望」

 気候変動、生物多様性の喪失、土地劣化、資源循環の停滞など、地球環境をめぐる諸課題は相互に関連しながら進行している。これらの課題は、大気・海洋・水圏と連動しつつ、農牧地、森林、草原、湿地などの陸域において具体化する。陸域は、自然プロセスと社会経済活動が交錯する場として、地球環境変動の結節点を形成している。土地利用は、その結節点における主要な人間活動であり、環境変化の方向性を規定する重要な要素である。
 近年の国際的議論でも、気候、生物多様性、土地劣化等を相互に関連する構造的課題として捉え、陸域・土地利用をその接点に位置づける視点が強調されている。土地システムを人間—環境システムとして捉えるGlobal Land Programme(GLP)の研究は、こうした統合的理解を支える基盤を形成してきた。
 本シンポジウムでは、多地域の事例から自然変動・社会経済変動・制度が交錯する土地システムの構造を整理し、土地劣化と回復をめぐる課題とガバナンスを検討する。そのうえで、陸域システム・土地利用研究が複合化する地球環境課題にいかに応え得るのかを議論し、今後の研究の方向と社会的役割を展望する

イベント概要

開催日時 令和8(2026)年 9月 7日(月)13:30~17:00
開催地 オンライン開催
対象 どなたでもご参加いただけます
参加費 無料
プログラム
13:30 開会挨拶
春山 成子(三重大学名誉教授)
13:35 趣旨説明
大黒 俊哉(日本学術会議連携会員/東京大学大学院農学生命科学研究科教授)

セッション1:講演「地域からみる土地システムの変化と社会・自然の構造」

サブセッション1-1:自然変動と生態系応答
13:40 「フェノロジーと土地利用土地被覆の変化」
奈佐原 顕郎(筑波大学生命環境系准教授)
13:55 「乾燥地の植生とダスト発生:放牧地管理からみる大気と陸域の繋がり」
甲野 耀登(東京大学大学院農学生命科学研究科助教)
サブセッション1-2:社会経済変動と土地利用再編
14:10 「ニジェールにおける都市ごみを使った緑化-都市と農村の有機物循環」
大山 修一(日本学術会議連携会員/大学共同利用機関法人人間文化研究機構総合地球環境学研究所研究部教授/京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科教授)
14:25 「アフリカ都市周縁部の土地利用再考-建材生産・供給の場としての周縁部という視点」
中垣 太樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程)
サブセッション1-3:土地劣化と回復をめぐる制度と地域社会
14:40 「森と人のつながりの共創」
石原 正恵(京都大学フィールド科学教育研究センター准教授)
14:55 「「保護区」は何を保護しているのか?-インドの経験から」
木本 浩一(関西学院大学ハンズオン・ラーニングセンター教授)
15:10 「牧養力評価と放牧管理の制度的課題-気候変動や放牧強度の影響を踏まえて」
王 勤学(国立研究開発法人国立環境研究所地域環境保全領域特命研究員)
15:25~15:40 休憩(15分)

セッション2:総合討論「陸域システム・土地利用研究の到達点と次の課題」

15:40
パネリスト:柿沼 薫(東北大学学際科学フロンティア研究所准教授)
講演者
司会:大黒 俊哉(日本学術会議連携会員/東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
16:35 総括コメント
三枝 信子(日本学術会議副会長/国立研究開発法人国立環境研究所理事)
大崎 満(北海道大学名誉教授)
16:55 閉会挨拶
氷見山 幸夫(北海道教育大学名誉教授)
17:00 終了
 申込方法 以下のリンク先フォームから参加申込をお願いします
参加登録フォームへのリンク
 お問い合わせ先 aokurot(a)g.ecc.u-tokyo.ac.jp ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議環境学委員会・地球惑星科学委員会合同FE・WCRP合同分科会
後援:Global Land Programme(GLP)日本拠点オフィス、地理学連携機構、 総合地球環境学研究所、日本アフリカ学会、日本沙漠学会