公開シンポジウム(第16回日本昆虫科学連合・日本学術会議共催シンポジウム)
「昆虫科学はおもしろい〜国際昆虫学会議の記念誌が伝える昆虫科学の最前線〜」
国際昆虫学会議International Congress of Entomology(ICE)は、ほぼ4年ごとに各国で開催されてきた昆虫科学における最も包括的な国際会議である。令和6(2024)年8月25日(日)~30日(金)の6日間にわたり、日本では2回目の開催となる第27回会議が、日本学術会議と日本昆虫科学連合により共同主催された。会場となった国立京都国際会館には82の国と地域から4,041名(一般参加者を含めると4,278名)の参加者が集まった。そして、6つのプレナリー講演に加え、全部で205のセッション(口頭176、ポスター29)が設けられ、2,817の一般講演(口頭1,752、ポスター1,065)が行われた。国際昆虫学会議の日本開催によりわが国の昆虫科学のプレゼンスを示すことができ、本会議の評議員には日本から3名が選出された(国際昆虫学会議の評議員は従来、日本からは1名)。そのため、本会議の日本開催は高く評価されたと考えている。さらに、第27回国際昆虫学会議の開催を記念して、記念誌「昆虫科学の最前線」が令和8(2026)年3月に発行された。「昆虫科学の最前線」は日本昆虫科学連合が編集した日本語の本で、構成は、序文、序章(プレナリー講演の紹介など)、第27回国際昆虫学会議の各セクションに対応した章(20章)、この会議の総合テーマNew Discoveries through Consilienceに基づき昆虫科学の発展を展望した終章からなる。
ところで、国際昆虫学会議の日本における1回目の開催は1980年(第16回)であった。そのときも、記念誌「昆虫学最近の進歩」(1981)が発行されている。2つの記念誌「昆虫科学の最前線」と「昆虫学最近の進歩」を見比べると、当時は分野すら書かれていない過去40年の間に台頭した新しい分野や昔から多くの人が研究してきた分野の新たな発展(特に異分野融合による発展)があることがわかる。そこで、第16回日本昆虫科学連合・日本学術会議共催シンポジウムでは、この昆虫科学の発展に着目することにした。新たな分野としては「昆虫学最近の進歩」以降に勃興した分野である「生物振動学」と「昆虫と微生物の共生」を取り上げる。そして、旧来からの分野の新たな発展として、「害虫管理学」と「社会性昆虫学」を取り上げる。
公開シンポジウム「昆虫科学はおもしろい〜国際昆虫学会議の記念誌が伝える昆虫科学の最前線〜」では、日本学術会議農学委員会応用昆虫学分科会と日本昆虫科学連合活動報告に引き続き、まずは日本昆虫科学連合編集幹事である大村和香子氏に、記念誌「昆虫学最近の進歩」から「昆虫科学の最前線」までの昆虫科学の発展について触れながら、シンポジウムの趣旨も含めて記念誌「昆虫科学の最前線」をご紹介いただく。それに引き続く講演会では「昆虫科学の最前線」の執筆にも深く関わり、日本の昆虫科学を牽引しておられる4名の方々に話をしていただく。
講演者の方々には、「昆虫科学のおもしろさを伝える」「未来の昆虫科学者を育てる」という公開シンポジウムの趣旨のもと、専門家や一般の大人の方はもちろん未来の昆虫科学者である(小)中・高校生にもある程度理解できて、彼・彼女らが昆虫科学にさらに興味を持っていただけるような講演内容を依頼している。本シンポジウムの開催により、参加者が昆虫科学の魅力を発見、あるいは再認識する機会となってくれることを期待している。
イベント概要
| 開催日時 | 令和8(2026)年6月27日(土)13:00 〜 17:00 |
|---|---|
| 開催地 | オンライン開催 |
| 対象 | どなたでも参加いただけます。 |
| 定員 | 1000名 |
| プログラム |
講演
|
| 申込み | 参加費無料・事前申込必要 ※ポスター掲載の二次元バーコードよりお申込みください。 日本昆虫科学連合HPからもお申込み可能です。 日本昆虫科学連合HPへのリンク |
| 問い合わせ | contact(a)insect-sciences2.sakura.ne.jp ※(a)を@にしてお送りください。 日本昆虫科学連合事務局 木内隆史(東京大学大学院農学生命科学研究科准教授) |
| 備考 | 主催:日本学術会議農学委員会応用昆虫学分科会 共催:日本昆虫科学連合 |