公開シンポジウム「第31回史料保存利用問題シンポジウム「アーキビスト養成環境の現状と課題―専門職としての広がりのために―」」

 国立公文書館の認証アーキビスト制度が出来てから2026年で5年が経過し、本年1月には1期5年間を経て新たに更新された2期目の認証アーキビストが認証された。この間准認証アーキビスト制度も誕生し、また、公文書館職員を対象とする国立公文書館のアーキビスト研修も整備され、現場からも多くの認証・准認証アーキビストが生まれている。
 一方で、国文学研究資料館主催のアーカイブ・ズカレッジは、国立公文書館のアーキビスト研修によるアーキビスト人材の養成に対して、その対象とはならない大学院生や各現場で資料保存に取り組む人たちに門戸を開いた研修により、多くの認証アーキビストを養成してきた。さらに近年では、各大学院において特色あるカリキュラムによるアーキビスト養成コースも拡充されてきている。
 こうした養成制度の進展や組織統治・説明責任を重視する社会的趨勢により、いまアーキビストは、記録保存の担い手として、公文書館だけでなく、民間企業や諸団体をはじめ、各方面において活躍が求められ、そのニーズも多様化する傾向を示している。しかし、現状ではこれまでアーキビストを専門職として雇用するアーカイブズ機関は広がりを見せることなく、かつ採用があったとしても非常勤専門職という不安定な雇用形態となっている。
 そこで、本シンポジウムでは、これまでのアーキビスト養成に関わる現状と課題について整理するとともに、アーキビストの必要性を社会に根付かせ、多様な場で活躍する今後のアーキビストのあり方について様々な角度から考える機会としたい。

イベント概要

開催日時 令和8(2026)年6月27日(土)13:30~17:30
開催地 一橋大学東2号館2201室(オンライン併用)
対象 どなたでもご参加いただけます
定員 とくになし
プログラム
総合司会
大橋 幸泰(日本学術会議会員 早稲田大学教授)
開会挨拶
若尾 政希(日本歴史学協会委員長 一橋大学名誉教授))
報 告
「国立公文書館におけるアーキビスト養成の取り組み」
栃木 智子(国立公文書館統括公文書専門官(総括等担当)付上席公文書専門官)
「アーカイブズ・カレッジにおけるアーキビスト養成」
藤實 久美子(国文学研究資料館教授・総合研究大学院大学教授)
「各大学院におけるアーキビスト養成カリキュラムについて」
加藤 諭(東北大学史料館教授)
「民間アーカイブズのとりくみ―公害アーカイブズを中心に―」
香室 結美(熊本大学特任助教)
パネルディスカッション
パネリスト
藤實 久美子(国文学研究資料館教授・総合研究大学院大学教授)

加藤 諭(東北大学史料館教授)

香室 結美(熊本大学特任助教)

司会
新井 浩文(日本歴史学協会史料保存利用特別委員会委員長)

太田 尚宏(日本歴史学協会国立公文書館特別委員会委員長)

閉会挨拶
芳賀 満(日本学術会議会員 東北大学教授)
 申込み 参加費無料・オンライン参加者は要事前申込、会場来場者は事前申込不要
以下の申込フォームより、申し込み
オンライン参加登録フォームへのリンク
 お問い合わせ先 メールアドレス:CQX06173(a)nifty.com ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本歴史学協会、日本学術会議史学委員会、日本学術会議史学委員会アーカイブと社会に関する分科会
後援:全国歴史資料保存利用機関連絡協議会、日本アーカイブズ学会