公開シンポジウム「大学は多様性にどう向き合うのか-イノベーション、人権、インターセクショナリティ」
大学が様々な背景を持ったあらゆる構成員にとって、安心して修学・研究・教育できる場であるために、大学はどのように「多様性」と向き合うべきなのか。これまで大学の「多様性」促進は、主に女性の登用や留学生の積極的受け入れ等によって展開し、「多様性」の促進がイノベーション等の学術の発展に不可欠であるという観点が強調されてきた。本シンポジウムではそうした有用性の観点からのみ多様性を推進するのではなく、大学の本質的な使命は人権の保障と真理の探究であるとの問題意識に基づき、「多様性」との向き合い方と大学の責任について多角的に議論を行う。
第1部では、多様性について研究を重ねてきた岩渕功一氏が基調講演を行い、「多様性」を保障することの根源的な課題について問題提起を行う。
第2部では、大学における多様性の取り組みについて、実践の責任を担う学長の対談を通じて課題を浮き彫りにする。女性研究者・学生の少なさを是正する取り組みの効果はどの程度あったのか、女性としてリーダーシップを発揮することの意義は何か、女性以外のマイノリティについて、またインターセクショナリティの視点について、どこまで実践されているのか。医学部および大学病院をもつ国立大学では初の女性学長となる琉球大学学長の喜納育江氏、法政大学の2代目の女性総長で外国籍としては初めてのダイアナ・コー氏がこれらについて、津田塾大学学長の高橋裕子氏の進行のもと語る。
第3部ではこれまでの問題提起を受けて、4人のディスカッサントがさらに多角的に多様性について論じる。文化人類学者の窪田幸子氏はアイヌ遺骨返還について、板垣竜太氏はレイシャル・ハラスメントへの大学の取り組みについて、神谷悠一氏は大学へのカスタマー・ハラスメント対応についてLGBTを中心に、申惠丰氏は研究センターや学科の創設を通じた多様性推進について、それぞれ語る。
概要
| 開催日時 | 令和8(2026)年5月10日(日)13:00~17:00 |
|---|---|
| 開催地 | 日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34) |
| 対象 | どなたでも参加いただけます |
| 定員 | 200人 |
| 申込み | 参加費無料・事前申込不要 |
| 備考 | 主催:日本学術会議第一部総合ジェンダー分科会 |
プログラム
- 総合司会:
島岡まな(大阪大学教授、日本学術会議第一部会員)
開会挨拶:
芳賀満(東北大学教授、日本学術会議第一部会員)
趣旨説明:
後藤弘子(千葉大学理事・副学長、日本学術会議特任連携会員)
進行 :
臼井恵美子(一橋大学教授、日本学術会議第一部会員)
第1部 基調講演
- <多様性>を切り拓く:根源的課題を問い続ける
- 講演者:
岩渕功一(シドニー工科大学名誉客員教授)
第2部 学長が語る大学の多様性
- モデレーター:
高橋裕子(津田塾大学学長、日本学術会議第一部会員)
登壇者:
喜納育江(琉球大学学長)
Diana Khorダイアナ・コー(法政大学総長)
第3部 パネルディスカッション
- モデレーター:
三浦まり(上智大学教授、日本学術会議連携会員)
ディスカッサント:
板垣竜太(同志社大学教授)
神谷悠一(LGBT法連合会、日本学術会議特任連携会員)
窪田幸子(芦屋大学学長、日本学術会議連携会員)
申惠丰(青山学院大学教授)
- 閉会挨拶:
三尾裕子(慶應義塾大学名誉教授、日本学術会議第一部会員)
お申込み・お問い合わせ先
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