公開シンポジウム「脳と摂食嚥下のクロストーク~健康長寿社会実現に向けた未来への道標~」

ポスター1 公開シンポジウム「脳と摂食嚥下のクロストーク~健康長寿社会実現に向けた未来への道標~」

 近年、適切な口腔健康管理は、生活習慣病や認知機能障害等の予防に寄与し、全人的な健康を支える基盤となることから、健康長寿社会実現の鍵として注目されています。摂食・嚥下といった口腔機能の低下は、低栄養のみならず、生きる意欲やQOL(生活の質)の低下を招き、さらには心身機能全体の減弱を引き起こします。また、歯周病などの口腔疾患が全身疾患の発症・増悪のリスクファクターとなることも知られています。このように口腔と全身の密接な関連が示唆される一方で、高次複雑系である生体において、その連関を科学的エビデンスに基づき解明し、制御することは容易ではありません。
 日本学術会議では2020年の提言「第24期学術の大型研究計画に関するマスタープラン(マスタープラン2020)」において、歯学委員会より①「口腔と全身のクロストーク」、②「脳と摂食嚥下のクロストーク」という2つの戦略プロジェクトを公表しました。①に関しては、う蝕・歯周病などの口腔疾患と心血管障害、糖尿病や誤嚥性肺炎等との関連について多くの知見が得られ、生活習慣病管理の観点から医科歯科連携の定着につながる成果となっています。
 一方、②の「脳と摂食嚥下のクロストーク」についても、オーラルフレイルや口腔機能低下と、心身フレイル、認知症等との関連解明が進みつつあります。しかしながら、口腔機能の精密な評価技術や、超高齢社会における臨床研究の困難さといった課題も多く、脳と摂食嚥下の関連メカニズム(クロストーク)の全容はいまだ解明の途上にあります。
 そこで、本シンポジウムでは、脳と摂食嚥下の基礎・臨床の最前線で活躍する研究者を招き、最新の知見をご教示いただくとともに、健康長寿社会の実現に向けた道標となる方策について議論を深めます。

イベント概要

開催日時 令和8(2026)年6月21日(日)13:50 ~ 15:50
開催地 ウインクあいち(愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38)
対象 どなたでも参加いただけます
プログラム

1)開会挨拶

13:50
村上 伸也(日本学術会議第二部会員/大阪大学名誉教授)
大久保 力廣(公益社団法人日本補綴歯科学会理事長/鶴見大学歯学部歯学科口腔リハビリテーション補綴学講座教授)

2)講演

13:50
座長
馬場 一美(日本学術会議連携会員/昭和大学教授)
松山 美和(日本学術会議連携会員/徳島大学大学院医歯薬学研究部教授)
13:55 イントロダクション
14:00 『認知機能と口腔機能の相関に関する探索的研究(ECCO)プロジェクト』
笛木 賢治(東京科学大学大学院医歯学総合研究科教授・歯学部長)
14:30 『高齢者の歯の喪失はアルツハイマー病の起因となる?』
後藤 多津子(日本学術会議連携会員/東京歯科大学歯科放射線学講座教授)
15:00 『認知症の口腔機能と食行動』
池田 学(大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室教授)

3)総合討論

15:30
進行
馬場 一美(日本学術会議連携会員/昭和大学教授)
森山 啓司(日本学術会議第二部会員/東京科学大学大学院医歯学総合研究科顎顔面矯正学分野教授)
討論者
笛木 賢治(東京科学大学大学院医歯学総合研究科教授・歯学部長)
後藤 多津子(日本学術会議連携会員/東京歯科大学歯科放射線学講座教授)
池田 学(大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室教授)
松山 美和(日本学術会議連携会員/徳島大学大学院医歯薬学研究部教授)

4)閉会挨拶

15:45
樋田 京子(日本学術会議第二部会員/北海道大学大学院歯学研究院口腔病態学分野血管生物分子病理学教室教授)
 申し込み 参加費無料・事前申込不要
 問い合わせ先 公益社団法人日本補綴歯科学会第135回学術大会 運営事務局
E-mail: jps135(a)kwcs.jp ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議歯学委員会臨床系歯学分科会、病態系歯学系分科会、基礎系歯学分科会
共催:公益社団法人日本補綴歯科学会
後援:日本生命科学アカデミー(予定)