公開シンポジウム「人類学者と語る「他者理解」」

 近年、国際化の重要性が急速に増していく反面、外国人に対する排外主義の動きが顕在化している。そもそも人は、日常生活の中の様々なレベルで、他者や他集団と交流し、時に摩擦や不安を感じながらも、互いに交わり学びながら生きている。人間の宿命にも見えるこの重要かつ困難な課題に対して、私たちはどのように向き合うべきなのか。問題の本質を理解するには、人間(ヒト)社会の特殊性、人間集団間の争いと和解の歴史、差別と反差別の現状などを探究する、霊長類学、自然人類学、考古学、文化人類学を含む人類学諸分野の視点が有効だと思われる。本シンポジウムでは、専門の異なる5人の人類学者が高校生たちと語り合いながら、共同で、他者や他集団の理解と対人関係のあるべき姿を探る。

イベント概要

開催日時 令和8(2026)年2月1日(日)13:30~16:30
開催地 オンライン開催
対象 どなたでも参加いただけます。
定員 1000名
プログラム
13:00 開場
13:30 開会挨拶
13:40 第一部 人類学者からの話題提供
基調講演ヒトは他者との付き合いをどのように進化させてきたか
山極 壽一(総合地球環境学研究所・所長)
話題①人類史が教えてくれる他者理解のための鍵
海部 陽介(東京大学・教授)
話題②「私たち」の範囲はどう変わってきたか―考古学から探る―
松本 直子(岡山大学・教授)
話題③ナニジンって、何で決めるの?―横浜中華街から考える―
陳 天璽(早稲田大学・教授)
話題④「日本人」「外国人」というカテゴリー
竹沢 泰子(関西外国語大学・教授)
15:00 休憩
15:15 第二部 質疑応答・全体討論
人類学者X 高校生 司会:高校生2名
16:30 閉会
 申込み 申込み:参加費無料・要事前申込(1月25日まで)
以下のリンク先、申込フォームより、お申し込み下さい。
オンライン参加申込フォームへのリンク
 問い合わせ 「他者理解」シンポジウム事務局
メールアドレス: tasharikai2026(a)gmail.com ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議地域研究委員会多文化共生分科会、統合生物学委員会・基礎生物学委員会合同自然人類学分科会
共催:日本学術振興会科学研究費助成事業挑戦的研究「人間の「ちがい」と差別に関する人類学的研究」(24K21178)
後援:東京都教育委員会、一般社団法人日本文化人類学会、一般社団法人日本人類学会