公開シンポジウム「環境化学物質の健康影響、その理解と健康をまもる生活環境の維持に向けて: 2.曝露測定-何をどのように測定するか」

 現代の生活はさまざまな化学物質の利用の上に成り立っている。一方で、人類の活動に伴って生活環境中に放出される環境化学物質は、本来の利用目的とは異なる形でヒトや生態系に悪影響を及ぼす可能性がある。
 かつて人類は、高用量の環境化学物質による甚大な健康被害を経験し、その後、各国で悪影響を防止するための研究や施策が実施されてきた。しかし近年では、環境化学物質の低用量影響や世代を越える影響など、従来あまり想定されてこなかった多様な問題が報告されている。将来にわたり人類が化学物質を有効に利用し健康に生活できる環境を維持していくためには、環境化学物質全体を視野に入れ、その全容が未解明な作用様式の解明、ヒトの健康や生態系への影響の把握と評価、曝露実態の把握と評価、およびリスク評価を継続的に進めることが必要である。その成果を、行政や事業者による適切な管理と国民の理解に基づいた行動につなげていくことが求められる。
 本課題のうち、健康影響評価については、2025年12月18日に開催された日本学術会議学術フォーラムにおいて議論を行った。今回の公開シンポジウムは、環境測定や体内曝露測定、評価に関わる課題を取り上げ、多分野の関係者が一堂に会して議論を行うことを目的とする。

イベント概要

開催日時 令和8年 (2026年) 3月21日(土)15:40~17:40
開催地 栃木県総合文化センター ホール棟サブホール(〒320-8530 栃木県宇都宮市本町1-8)
会場アクセスへのリンク
対象 どなたでもご参加いただけます
プログラム
座長
中村 桂子*(東京科学大学、日本学術会議環境リスク分科会委員長)
野原 恵子*(国立研究開発法人国立環境研究所)
15:40 開会挨拶
中村 桂子*(東京科学大学)
15:45-17:20 講演
1.「環境中化学物質の複合曝露の包括的な計測に向けて」(15:45-)
中島 大介(国立研究開発法人国立環境研究所・環境リスク・健康領域)
2.「環境医学のインテリジェンスーネオニコチノイドと化学物質過敏症」(16:10-)
平 久美子(東京女子医科大学附属足立医療センター麻酔科)
3.「健康リスク評価のための個体曝露量測定」(16:35-)
上島 通浩(名古屋市立大学・大学院医学研究科・環境労働衛生学分野)
4.「大気汚染物質と気温との相乗的な健康影響」(17:00-)
上田 佳代*(北海道大学・大学院医学研究院・衛生学教室)
17:20-17:35 総合討論
17:35 閉会挨拶
小橋 元(獨協医科大学・第96回日本衛生学会学術総会大会長)

*日本学術会議連携会員
 申込先 参加費無料・直接会場へお越しください
 問合先 第96回日本衛生学会学術総会大会事務局
TEL: 0282-87-2133(直通)
メールアドレス::jsh96(a)dokkyomed.ac.jp ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議・環境学委員会・健康・生活科学委員会合同環境リスク分科会、一般社団法人日本衛生学会、厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)「種々の症状を呈する難治性疾患における中枢神経感作の役割解明とQOL向上、社会啓発を目指した領域統合多施設共同疫学研究」班
後援:国立医薬品食品衛生研究所、国立研究開発法人国立環境研究所、一般社団法人日本環境化学会、一般社団法人日本公衆衛生学会、一般社団法人室内環境学会、一般社団法人日本毒性学会、一般社団法人日本DOHaD学会、日本内分泌撹乱物質学会、日本免疫毒性学会、日本臨床環境医学学会