学術フォーラム「炭素中立社会への賢明かつ公正な移行に向けた産官学連携の実践」

 カーボンニュートラル(炭素中立)の実現には、あらゆる部門での排出削減と広範な削減策の導入が必要である。同時に、炭素中立はどのような社会・経済の上に実現し得るのか、自然資本の回復を含む循環型で持続可能な社会のビジョンをいかに作り上げ、共有していくか、それに必要な課題は何かなど、学術の観点から検討すべき課題は多い。こうした問題意識のもとに、第26期に設置された課題別委員会が中心となり、提言「気候危機に対処するための産官学民の総力の結集-循環経済を活かし自然再興と調和する炭素中立社会への転換-」をとりまとめ、2025年10月に公表した。7項目にわたる提言のうち、提言4「政策・対策の社会実装における学術の役割」に挙げたとおり、他の主体との連携のもとに、提言に盛り込んだ内容の「社会実装」を進めることが学術界の重要な役割である。
 本学術フォーラムは、提言で掲げた炭素中立社会への「公正かつ賢明な移行」に焦点をあて、学術、行政、産業界を含む幅広い視点から議論を深め、提言の実現のための各主体の具体的取り組みについて理解を深める機会として開催する。

イベント概要

開催日時 令和8年2月18日(水)13:00~17:30
開催地 日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34) オンライン配信あり
対象 どなたでも参加いただけます。
定員 日本学術会議の講堂での参加については、定員になり次第締め切り、超過の際はオンライン参加とさせていただきます。
参加費 無料
プログラム
コーディネーター
森口 祐一(日本学術会議第三部会員、循環経済を活かし自然再興と調和する炭素中立社会への移行に関する検討委員会/東京大学名誉教授)
司 会
森口 祐一(日本学術会議第三部会員、循環経済を活かし自然再興と調和する炭素中立社会への移行に関する検討委員会/東京大学名誉教授)
13:00~13:05 開会挨拶
三枝 信子(日本学術会議第三部会員・副会長/国立研究開発法人国立環境研究所理事)
13:05~13:15 趣旨説明
森口 祐一(日本学術会議第三部会員、循環経済を活かし自然再興と調和する炭素中立社会への移行に関する検討委員会/東京大学名誉教授)
13:15~13:45 基調講演「気候変動の現状・将来予測と対策加速の必要性」
江守 正多(日本学術会議連携会員、東京大学未来ビジョン研究センター教授)

第一部 関係府省庁における取組

13:45~14:15 「炭素中立社会への転換に向けた環境省の取組と学術界への期待」
杉井 威夫(環境省地球環境局地球温暖化対策課長
14:15~14:45 「GX(グリーン・トランスフォーメーション)政策をとりまく動向と今後の展開」
清水 淳太郎(経済産業省イノベーション・環境局GXグループ脱炭素成長型経済構造移行投資促進課長)
14:45~15:15 「環境と調和のとれた食料・農林水産業の実現に向けて~みどりの食料システム戦略の進捗と今後の展開~」
西 経子(農林水産省大臣官房審議官(技術・環境))
15:15~15:25 休憩

第二部 産官学連携の取組と脱炭素社会への移行における学術の役割

15:25~15:55 地域連携で挑むカーボンニュートラルの実現
藤井 律子(山口県周南市長)ビデオメッセージ
辻 佳子(日本学術会議連携会員、東京大学環境安全研究センター教授)
16:00~17:20パネルディスカッション「産官学連携と学術の役割(仮題)」
モデレータ
森口 祐一(日本学術会議第三部会員、循環経済を活かし自然再興と調和する炭素中立社会への移行に関する検討委員会/東京大学名誉教授)
パネリスト
上記講演者
大塚 直(日本学術会議第一部会員、早稲田大学法学学術院教授)
岸本 康夫(日本学術会議第三部会員、JFEスチール株式会社スチール研究所研究技監)
17:20~17:30 閉会挨拶
鈴木 朋子(日本学術会議第三部会員、株式会社日立製作所専門理事)
17:30 閉会
 申込み 以下のリンク先よりお申込みください。
参加お申し込みフォームへのリンク
 お問い合わせ先 日本学術会議事務局企画課学術フォーラム担当
電話:03-3403-6295
備考 主催:日本学術会議
後援:国立研究開発法人国立環境研究所