中部地区会議学術講演会「これからのモビリティと社会受容性 〜自動運転実用化への課題と挑戦」

 いま、私たちの「移動(モビリティ)」のあり方が大きく変わろうとしています。高齢化の進展や人手不足の深刻化により、地方では公共交通の維持が難しく、都市部でも交通の安全確保や効率化が課題となっています。誰もが安心して自由に移動できる社会をどう実現するかが問われています。
 その解決の鍵として期待されているのが「自動運転」です。高齢者や交通弱者の移動を支えるだけでなく、物流や都市インフラの効率化を進め、エネルギーの無駄を減らし、環境負荷の少ない社会づくりにも貢献できる可能性を秘めています。
 一方で、安全性や法律、倫理、そして「社会がどう受け入れるか」といった課題も残されています。技術の進歩だけでは、安心して任せられる未来はつくれません。
 この講演会では、工学・法学・社会科学など多様な視点から自動運転の現状と展望をわかりやすく紹介し、持続可能で豊かなモビリティ社会の実現に向けて考えます。技術に詳しくない方も大歓迎です。私たちの暮らしの未来を、ぜひ一緒に見つめてみませんか。

イベント概要

開催日時 2025年12月12日(金)13:00~16:40
開催地 東海国立大学機構CommonNexus(名古屋大学)LOAM HALL(愛知県名古屋市千種区不老町)ハイブリッド開催
対象 どなたでも参加いただけます。(事前参加申込制)
参加費 無料
プログラム
13:00~13:20 開会挨拶
名古屋大学総長 杉山 直(日本学術会議第三部会員)
日本学術会議副会長 三枝 信子(日本学術会議第三部会員、国立研究開発法人国立環境研究所理事)
13:20~13:30 主催者挨拶
日本学術会議中部地区会議代表幹事 高田 広章(日本学術会議第三部会員、名古屋大学未来社会創造機構教授)
13:30~13:40
科学者との懇談会活動報告
中部地区科学者懇談会幹事長 松田 正久(愛知教育大学名誉教授、元学長)
日本学術会議第195回総会を傍聴して
中部地区科学者懇談会愛知県幹事 和田 肇(名古屋大学名誉教授)
13:40~16:30 学術講演会
講演「自動運転の社会実装とELSI」
中野 公彦(東京大学生産技術研究所教授)
※第25期自動運転の社会実装と次世代モビリティによる社会デザイン検討委員会幹事、第25期特任連携会員
講演「ロボットタクシーの社会導入に向けて~自動運転技術の課題と安全性評価に向けた取り組み~」
菅沼 直樹(金沢大学高度モビリティ研究所教授)
講演「自動運転の社会実装のあり方~日米の法制度比較から考える」
中川 由賀(中京大学法学部教授、名古屋大学未来社会創造機構客員教授、弁護士)
講演「モビリティイノベーションがもたらす街と社会へのインパクト」
森川 高行(名古屋大学未来社会創造機構モビリティ社会研究所特任教授・名誉教授、名古屋大学COI-NEXTマイモビリティ共創拠点長・PL)
質疑・まとめ
16:30~16:40 閉会挨拶
日本学術会議中部地区会議運営協議会委員 野口 晃弘(日本学術会議第一部会員、南山大学経営学部経営学科教授)
司会:日本学術会議中部地区会議代表幹事 高田 広章(日本学術会議第三部会員、名古屋大学未来社会創造機構教授)
 申込み方法 以下のリンク先にある申込フォームからお申し込みください。
申込フォームへのリンク
申込み締切:12月8日(月)
 お問合せ先 日本学術会議中部地区会議事務局(名古屋大学研究協力部研究企画課内)
TEL:052-789-2039
備考 主催:日本学術会議中部地区会議
共催:名古屋大学
協力:名古屋大学未来社会創造機構モビリティ社会研究所、名古屋大学COI-NEXTマイモビリティ共創拠点