公開シンポジウム「社会学のアウトリーチ」

 近年、学術のアウトリーチ(研究成果の社会的還元・普及活動)や社会実装への関心が高まっている。社会学に関してもこれは例外ではなく、社会学の分析視角、理論、研究手法等を活かした研究成果が、現実社会のさまざまな課題・問題の理解や解決にどのように貢献し得るのかに、多くの関心が持たれるようになっている。こうした状況を踏まえ、本シンポジウムでは、社会学がどのように現実社会と関わり、社会的な還元を果たし得るのかを、社会学とその視角に基づく貴重な実践を行っている方々の報告とディスカッションを通じて考えていくことを試みる。本シンポジウムを通じて、社会学のアウトリーチとその展開可能性について新たな理解が得られることを期待したい。

イベント概要

開催日時 令和7(2025)年11月16日(日)14:00 ~ 17:00
開催地 一橋大学国立キャンパス西キャンパス第1講義棟401(東京都国立市中2-1)
対象 どなたでも無料で参加いただけます
定員 150人
プログラム
総合司会
遠藤薫(日本学術会議連携会員/学習院大学名誉教授)
14:00
 開会の挨拶
山田真茂留(日本学術会議連携会員/早稲田大学教授)
 開催趣旨説明
遠藤薫(日本学術会議連携会員/学習院大学名誉教授)

報告

14:05
「社会学研究を社会にどう還元するか―〈生きづらさ〉の臨床社会学より」
中村英代(日本大学文理学部教授)
「被差別当事者の人生体験の語りを聞く―『ハンセン病家族訴訟』の伴走者として」
黒坂愛衣(東北学院大学地域総合学部教授)
「社会学ならではの災害をめぐる研究と実践―東日本大震災被災地と継続的に関わってきた経験を中心に」
野坂真(青森公立大学経営経済学部准教授)
「社会学は日本政府の政策を改善できるか?―実態・可能性・課題」
柴田悠(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)

総合討論

15:25
司会
筒井淳也(日本学術会議連携会員/立命館大学産業社会学部教授)
有田伸(日本学術会議第一部会員/東京大学社会科学研究所教授)
討論者
渡邉雅子(日本学術会議連携会員/名古屋大学大学院教授)
中村高康(日本学術会議連携会員/東京大学大学院教授)
16:55
 閉会の挨拶
遠藤薫(日本学術会議連携会員/学習院大学名誉教授)
 申込み 参加費無料・事前申込不要
 問い合わせ 日本学術会議社会学委員会課題解決のための社会理論分科会幹事
メールアドレス:sarita(a)iss.u-tokyo.ac.jp ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議社会学委員会課題解決のための社会理論分科会、一般社団法人日本社会学会