公開シンポジウム「プラネタリーヘルスの視点で捉える気候変動と災害:コミュニティの役割と挑戦」

 2024年は観測史上最も暑い夏として記録されました。これら気候変動の影響は、世界各地で異常気象による災害、山火事の頻発、農産物への被害、そして熱中症の増加等、様々な形で私たちの健康へ影響をもたらしています。こうした急激に変化している地球環境のもとで私たちの健康を守るためには、「人と地球の健康は独立ではなく、相互依存によって成立している」というプラネタリーヘルスの視点から、私たちの地域社会(コミュニティ)の在り方を見つめ直す必要があります。
 2025年は、プラネタリーヘルスという概念が世界に提唱された論文「人新世における人間の健康の安全防護策」が、医学誌 The Lancetに発表されてから、10年という節目の年でもあります。本シンポジウムでは、気候変動と災害が私たちの健康に及ぼす影響を見つめ直し、コミュニティがどのように備え・対応し・変革を進めるのか、そしてその実践をどのように地球規模の行動へとつなげていくかを、プラネタリーヘルスの視点から多様な立場で議論します。

イベント概要

開催日時 令和7年(2025年)11月1日(土)13:00~15:00
開催地 帝京大学 板橋キャンパス臨床大講堂(東京都板橋区加賀2-11-1 本部棟 2階 )
プログラム
開会挨拶
冲永 佳史(帝京大学学長)
日本学術会議挨拶
光石 衛(日本学術会議会長)
日本国際保健医療学会挨拶
小林 潤(日本国際保健医療学会理事長)
座長:橋爪 真弘*(東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教授)
鹿嶋 小緒里*(広島大学IDEC国際連携機構プラネタリーヘルスイノベーションサイエンスセンター(PHIS)センター長/広島大学大学院環境保健科学研究室准教授)
講演1「レジリエントなコミュニティのためのサイロの打破:温暖化が進む世界における地球の健康、気候適応、リスクガバナンス」
ショウ ラジブ(慶応義塾大学政策・メディア研究科 教授)
講演2「地域共創によるサニテーションの仕組みづくり:プラネタリーヘルス時代のボトムアップ・アプローチ 」
山内 太郎*(北海道大学大学院保健科学研究院健康科学分野教授/環境健康科学研究教育センターセンター長)
講演3「プラネタリーヘルスからセルフケアとプライマリヘルスケアを見直す災害看護」
神原 咲子*(神戸市看護大学看護学部教授)
講演4「荒川流域における市民の活動」
三井 元子(NPO法人あらかわ学会副理事長)
総合討論
指定発言
中村 安秀(公益社団法人日本WHO協会理事長)
指定発言
森口 育子(兵庫県立大学 名誉教授)
閉会挨拶
中村 桂子*(環境リスク分科会委員長/東京科学大学名誉教授)

*日本学術会議連携会員

 申込先 参加費無料・要事前申込
事前登録が必要です。以下のリンク先WEBサイトからお申込みください。
WEBサイトへのリンク
ページ内の[6. 市民公開講座のみ]を選択し、メールアドレス、氏名、所属名を入力してお申し込みください。
 問合先 日本国際保健医療学会学術大会運営事務局
メールアドレス: 40jagh (a) pco-prime.com ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議(環境学委員会・健康・生活科学委員会合同環境リスク分科会、フューチャー・アースの推進と連携に関する委員会、防災減災学術連携委員会)、日本国際保健医療学会、帝京大学
後援:プラネタリーヘルスアライアンス日本ハブ