公開シンポジウム「AI導入による有機・高分子化学の10年先の将来展望」

 近年、あらゆる分野でAI利用への関心が急速に高まり、有機・高分子化学の分野も例外ではない。ビッグデータを活用したターゲット分子・材料の選定・設計、合成経路の探索、構造・物性の予測、プロセス管理の改善など、AIの応用範囲は広がり続けている。我が国が有機・高分子化学分野で世界をリードし続けるためには、AIの活用が必要不可欠と言える。こうした背景を踏まえ、日本学術会議化学委員会の有機化学分科会と高分子化学分科会は、有機・高分子化学分野におけるAIへの期待と近未来像を展望するため、合同で公開シンポジウム「AI導入による有機・高分子化学の10年先の将来展望」を開催する。本シンポジウムでは、アカデミアだけでなく産業界の研究者、政策関係者も登壇し、AI活用における課題や可能性について議論する。

イベント概要

開催日時 令和7(2025)年10月20日(月)12:50 ~ 17:30
開催地 日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)
対象 どなたでもご参加いただけます。
参加費 無料
プログラム
趣旨説明(12:50〜13:00)
石原 一彰(名古屋大学)

第1部 講演(13:00〜14:30)

『AIが描く材料開発の新たな姿』
武田 征士(日本IBM株式会社東京基礎研究所)
『AIと化学者の“ひらめき”が共鳴する有機化学の未来』
大嶋 孝志(九州大学)
『有機化学はAI技術をどのように使えるのか』
松原 誠二郎(京都大学)

第2部 講演(14:40〜16:10)

『ポリマーオミクス:データ駆動型高分子材料研究におけるデータプラットフォーム構築戦略』
吉田 亮(情報・システム研究機構)
『データ駆動高分子材料開発と”材料+Omics”』
内藤 昌信(物質・材料研究機構/筑波大学)
『ビッグデータ駆動によるバイオ高分子材料の開発』
沼田 圭司(京都大学)

第3部 講演(16:20〜16:50)

『研究におけるAI活用の期待:次期科学技術・イノベーション基本計画におけるAI for Science推進の方向性』
永澤 剛(内閣府科学技術・イノベーション推進事務局)

第4部 総合討論(16:55〜17:25)

(パネリスト) 講演者+(モデレーター)栗原 和枝(東北大学)
閉会挨拶(17:25〜17:30)
上垣外 正己(名古屋大学)
 申込⽅法 要参加登録
参加を希望される方は、ポスター右のQRコードもしくは下記リンク先URLよりお申込みください。
参加登録フォームへのリンク
 お問い合わせ先 [E-mail] bunkokagaku*gmail.com(送信の際には*を@に変えてください)
備考 主 催:日本学術会議 有機化学分科会、高分子化学分科会
共 催: 文部科学省 データ創出・活用型マテリアル研究プロジェクト事業「バイオ・高分子ビッグデータ駆動による完全循環型バイオアダプティブ材料の創出」、学術変革領域研究(A)「デジタル化による高度精密有機合成の新展開(デジタル有機合成)」
後 援:公益社団法人日本化学会、公益社団法人高分子学会