公開シンポジウム「化学の魅⼒を⼩中⾼校⽣に、社会に、伝える」

 本シンポジウムは、日本学術会議化学委員会・化学企画分科会、大学共同利用機関法人自然科学研究機構分子科学研究所、及び日本化学会戦略企画委員会の合同開催会議として毎年開催し、化学分野における様々な重要課題を取り上げて議論し提言、見解等を発出してきた。今回は、化学及び周辺分野の重要性、将来性、魅力を初等・中等教育レベルの若い世代や社会にどう伝えるか、多様な観点から議論する。化学は理科系の学術の基盤となる分野の一つであり、物理学、生命科学等にわたる様々な学術分野との極めて多様な接点がある。環境学も化学を抜きにして語ることはできない。日常生活でも多くの最先端化学の成果が身近に利用されている。しかしこの身近さ故もあってか、化学を志す学生数は伸び悩んでいる現実があり、この状況は将来の学術全体に影響を及ぼす可能性も危惧される。欧米でも一部で同様の状況があるとの指摘もある。日本学術会議化学委員会・化学企画分科会では、化学分野にとどまらず、広くサイエンスの重要性と将来性、魅力をこれから進路を決めようとする若い世代に伝えるための方策を考える必要があると考え、今回これをテーマとしてシンポジウムを企画することとした。本シンポジウムは、単に化学、サイエンスに関わる議論をするものではなく、様々な立場の方々を巻き込んで、我が国の科学の振興にうねりを作ることのできる場を創ることを目指す。

イベント概要

開催日時 令和7(2025)年6月4日(水)13:30 ~ 17:15
開催地 分子科学研究所 研究棟201号室(愛知県岡崎市明大寺町字西郷中38番地)(ハイブリッド開催)
対象 どなたでもご参加いただけます。
参加費 無料
プログラム
司会:山本 浩史(日本学術会議連携会員/大学共同利用機関法人自然科学研究機構分子科学研究所教授/総合研究大学院大学先端学術院教授)
13:30 挨拶
渡辺 芳人(日本学術会議連携会員/大学共同利用機関法人自然科学研究機構分子科学研究所所長)
13:40 化学委員会報告及び趣旨説明
岡本 裕巳(日本学術会議第三部会員、大学共同利用機関法人自然科学研究機構分子科学研究所教授)
13:55 講演「化学を伝える 文部科学省の取組(仮)」
小野 賢志(文部科学省文部科学広報官・大臣官房総務課広報室長)
14:30 講演「京都大学工学研究科での高校生の訪問受入れと体験実験の紹介(仮)」
近藤 輝幸(京都大学大学院工学研究科物質エネルギー化学専攻教授/日本化学会化学教育ディビジョン主査、前副会長、教育・普及部門長)
15:05 休憩
15:25 講演「科学とともに科学者を伝える(仮)」
坂田 薫(化学講師)
16:00 講演「一人ひとりが魅力の伝道者(仮)」
杉森 純(読売新聞科学部記者)
16:35 総合討論
司会:玉田 薫(日本学術会議第三部会員/九州大学教授)
17:15 閉会
 申込⽅法 ポスター下部のQRコードより登録をお願いします。
 お問い合わせ先 山本 浩史(分子科学研究所 研究総主幹・協奏分子システム研究センター 教授)
[E-mail] ims-shohei2025(a)ims.ac.jp ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主 催:日本学術会議 化学委員会・化学企画分科会
共 催:大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 分子科学研究所、公益社団法人 日本化学会 戦略企画委員会