公開シンポジウム「2024 年実施選挙と政党体制」

 2024年はアメリカやEU議会を含め、いわゆる「選挙イヤー」として注目された。BRICSや新たに創設されたBRICSの「パートナー国」でも選挙が実施され、その結果により新たな連立政権の構築が必要となるなど、従来の政党体制のあり方の変容をもたらすことにもつながった。
 そこで、本企画ではBRICSとその「パートナー国」である、インド、南アフリカ、そしてインドネシアの2024年選挙とその結果を改めて分析し、そこで観察された課題を本分科会の主要テーマである「民主主義の深化と退行」という観点に照らして比較検討を行うことを目的とする。それぞれの国の政治体制の評価については、従来からもさまざまに行われてきたが、果たして2024年実施の選挙は、その結果をもたらした要因を含め、何らかの変化をみることができるのか。3事例を中心として、他地域での動向にも鑑みて比較検討したい。

イベント概要

開催日時 令和7(2025)年6月29日(日)14:00 ~ 16:00
開催地 オンライン開催
定員 500人
プログラム
14:00~14:05 開会の挨拶・趣旨説明
遠藤 貢(日本学術会議連携会員・東京大学大学院総合文化研究科教授・日本比較政治学会会員)
14:05~15:05 報告
報告1「インドネシアの事例:民主的な選挙、安定した政権交代、民主主義の後退」
川村晃一(独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所海外調査員・日本比較政治学会会員)
報告2「インドの事例:一強体制の崩壊」
上田知亮(東洋大学法学部准教授・日本比較政治学会会員)
報告3「南アフリカの事例:一党優位から連立政治へ」
牧野久美子(独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター主任調査研究員・日本比較政治学会理事)
15:05~15:25 討論
粕谷祐子(日本学術会議連携会員・慶應義塾大学法学部教授・日本比較政治学会会員)
馬場香織(東京大学大学院法学政治学研究科教授・日本比較政治学会理事)
 申込み 参加費無料・要事前申込
以下の申込フォームより、6月18日(水)正午までにお申し込みください。
参加申込フォームへのリンク
 問い合わせ メールアドレス: mitsugiendo(a)g.ecc.u-tokyo.ac.jp  ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議政治学委員会民主主義の深化と退行に関する比較政治分科会、日本比較政治学会