公開シンポジウム「第2回「ケア・イノベーションの最前動向」」
少子高齢・人口減少社会が急速に進む日本では、これまでの制度や単一の学問の力では解決困難な複雑な問題が急増している。我々が提案する「ケアサイエンス」とは、ケアに関わる複雑な問題の根拠を解明するだけでなく、多くの学問分野の連携のもと、あらゆる市民、行政、企業等と連携・協働して、〈新しいケア〉とケアを核とする社会モデルのあり方を模索し、共につくり上げていく学術と教育が連動する活動を意味する。この活動を通して、人々の暮らしにケアサイエンスとその成果を根づかせることで実現する相互支援社会を「ケア共同社会」と呼び、その構築を目標として掲げている。
本シンポジウムは、誰もがケアし、ケアされるケア共同社会の実現に向けて、1)ケアサイエンスとケアの担い手について、2)ケア・イノベーションについて、3)ケアのあり方について、をそれぞれのテーマとする3回のシリーズの第2回目にあたる。これらの連続シンポジウムにより、人間にとってケアをする/されることの意味やケアの双方向性・重層性など多方面からの考察を行い、ケアサイエンスという新しい学問的見地から、直面している問題の核心を探る。そして、関連する学問分野や実践活動の担い手、制度の担い手など多様な関連主体がより効果的に連携・協働できる提案や見解を見出すことを目的とする。
本第2回シンポジウムでは、第1回シンポジウムの振り返りと参加型アプローチという本分科会の姿勢を確認し、第一部ではセルフケア・コミュニティの構築、第二部ではケアサイエンス方法論的イノベーションとケアする人の育成、第三部ではケアリング・アーキテクチャの構築について話題提供を行う。その後、ケアサイエンスの普及と実装に向けた課題や進め方、目指すところについてのディスカッションを行う。多分野の話題提供者・登壇者及び参加者の皆様との議論を通して、ケアの価値観を共有し、ケアをあたりまえのものとして共に生きる社会をつくり育てていくために講じるべき策について検討する。
イベント概要
☆このシンポジウムには手話通訳と文字通訳がつきます
開催日時 | 令和7年(2025年)6月22日(日)13:00~16:00 |
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開催地 | オンライン開催 |
対象 | どなたでも参加いただけます |
定員 | 1,000名 |
プログラム |
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申し込み | 以下のリンク先申込フォームより、申し込みください。 参加申込フォームへのリンク |
問い合わせ先 | 東京大学先端科学技術研究センター熊谷研究室 E-mail: info(a)touken.org ※(a)を@にしてお送りください。 |
備考 | 主催:日本学術会議健康・生活科学委員会・臨床医学委員会合同共生社会に向けたケアサイエンス分科会、臨床医学委員会・健康・生活科学委員会合同老化分科会、健康・生活科学委員会高齢者の健康・生活分科会、健康・生活科学委員会ヘルスケア人材共創に向けた看護学分科会 共催:一般社団法人日本看護系学会協議会 後援:公益社団法人日本看護科学学会、一般社団法人日本建築学会、障害学会、人間・環境学会、一般社団法人日本医療・病院管理学会、一般社団法人日本サイコオンコロジー学会、日本老年学会、一般社団法人日本社会福祉学会、一般社団法人日本癌治療学会、一般社団法人日本がんサポーティブケア学会、公益社団法人こども環境学会、認定特定非営利活動法人ささえあい医療人権センターCOML、当事者研究ネットワーク、特定非営利活動法人DPI日本会議、非営利活動法人ALS/MNDサポートセンターさくら会 |