公開シンポジウム「気候変動下の食料生産の確保に向けた研究最前線」

 かつて体験したことのない雨量や気温による災害は、日本のみならず世界で頻発している。マスコミでも「気候変動」は、災害のみならず農業生産にも大きな影響を及ぼしている現状が広く報じられている。こうした降水量や気温などの物理的環境の変化は、害虫や病原菌の北上など、作物の生物的環境の変化ももたらす。地球温暖化を抑制するための取組(緩和策)が推進されているが、地球温暖化が進行した気候での食料の安定供給を実現するための研究開発(適応策)も取り組まれている。本シンポジウムでは、作物栽培を対象として進められている、これら変化への適応策を中心に研究最前線を紹介し「食の未来」を考える機会としたい。

イベント概要

開催日時 令和7年(2025年)3月16日(日)13:00 ~ 17:30
開催地 東京大学弥生講堂(東京都文京区弥生1-1-1)及びオンライン配信のハイブリッド開催
対象 どなたでも参加いただけます。
定員 会場参加:250名(当日参加も可)
オンライン参加:下記申込先に事前登録をお願いします。
プログラム
司会:中嶋 康博(日本学術会議第二部会員/東京大学大学院農学生命科学研究科教授/公益財団法人農学会常務理事)
13:00 開会挨拶
丹下 健(日本学術会議連携会員/東京大学特命教授/公益財団法人農学会会長)
13:05「気候変動下の食料生産:日本の稲作への影響と適応を事例として」
長谷川 利拡(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構農業環境研究部門エクゼクティブリサーチャー)
13:40「ゼロエミッション植物工場~植物工場の社会的・文化的な普及に向けて~」
林 絵理(日本学術会議連携会員/特定非営利活動法人植物工場研究会理事長)
14:15「作物による硝化抑制で地球環境にやさしい効率のよい食料生産を」
吉橋 忠(国立研究開発法人国際農林水産業研究センター生物資源・利用領域 主任研究員)
14:50 休憩
15:05「データ駆動型育種システムによる品種改良の促進」
岩田 洋佳(日本学術会議連携会員/東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
15:40「遺伝資源開発による高温・乾燥耐性コムギ育種への挑戦」
辻本 壽(日本学術会議連携会員/鳥取大学名誉教授)
16:15 休憩
16:25 総合討論
司会進行
磯部 祥子(日本学術会議 第二部会員/東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
パネリスト
長谷川 利拡(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構農業環境研究部門エクゼクティブリサーチャー)
林 絵理(日本学術会議連携会員/特定非営利活動法人植物工場研究会理事長)
吉橋 忠(国立研究開発法人国際農林水産業研究センター生物資源・利用領域主任研究員)
岩田 洋佳(日本学術会議連携会員/東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
辻本 壽(日本学術会議連携会員/鳥取大学名誉教授)
17:25 閉会挨拶
佐々木 昭博(日本農学アカデミー 副会長)
 申し込み 参加費無料
以下のリンク先にあるページの当該シンポジウム詳細内に、
「事前参加登録」へのリンクがございますので、そちらよりお申込み下さい。
申し込みフォームへのリンク
 問合せ先 zaidan(a)nougakkai.or.jp ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:公益財団法人農学会、日本学術会議農学委員会育種学分科会、日本農学アカデミー
後援:東京大学大学院農学生命科学研究科、株式会社ワールドウォッチジャパン