公開シンポジウム「人流ビッグデータがもたらす新しい未来像」

 現代社会において、位置情報をリアルタイムで取得して記録・利用するモバイルデバイスの普及により、人の動きの詳細を把握する人流ビッグデータの利用可能性は急速に拡大しています。この新しい地理空間情報は、都市計画、交通管理、環境モニタリング、さらには防災や地域経済の発展など、多岐にわたる分野で革新的な変化をもたらしています。一方で、この膨大な情報を効果的かつ倫理的に活用するためには、適切な分析技術、プライバシー保護、政策的な枠組みなど、多くの課題が存在します。
 本シンポジウムは、学術研究者、産業界の専門家、行政機関の担当者など、多様なバックグラウンドを持つ参加者が一堂に会し、人流ビッグデータの持つ可能性と課題について議論する場を提供することを目的としています。
 本シンポジウムを通じて、人流ビッグデータがもたらす未来像を共有し、その可能性を最大限に引き出すための新たな知見や連携の機会を創出したいと考えています。皆様の積極的なご参加と貴重なご意見をお待ちしております。

イベント概要

開催日時 令和7(2025)年3月1日(土)13:00~17:00
開催地 オンライン開催
対象 どなたでも参加いただけます。
定員 300人
プログラム
総合司会:伊藤 香織(日本学術会連携会員、東京理科大学創域理工学部教授)
13:00~13:15 開会挨拶・趣旨説明
矢野 桂司(日本学術会議第一部会員、立命館大学文学部教授、一般社団法人人文地理学会会長)

【講演】

13:15~13:35 講演1「人流データの作成とプライバシー保護」
鈴木 俊博(株式会社ドコモ・インサイトマーケティング エリアマーケティング部長)
13:35~13:55 講演2「感染症流行や自然災害下における人流データ解析」
永田 彰平(東北大学災害科学国際研究所助教)
13:55~14:15 講演3「RESASにおける人流データの活用」
松原 宏(福井県立大学地域経済研究所長、教授)
14:15~14:30 休憩
14:30~14:50 講演4「パーソントリップ調査の課題と未来:調査の標準化・オープン化と人流ビッグデータとの融合」
石井 良治(一般財団法人計量計画研究所 研究本部データサイエンス室ITマネジャー)
14:50~15:10 講演5「人流データを用いた各国の公的統計補完の主流化と国際機関を中心とした支援活動」
新井 亜弓(麗澤大学工学部准教授)
15:10~15:30 講演6「全国擬似人流を用いたモビリティデジタルツインの社会実装へのチャレンジ」
関本 義秀(東京大学空間情報科学研究センター長、教授)
15:30~15:45 休憩

【パネル討論・質疑応答・全体総括】

15:45~16:45 パネル討論・質疑応答
パネリスト:上記の講演者
コーディネーター:中谷 友樹(日本学術会議連携会員、東北大学大学院環境科学研究科教授、一般社団法人地理情報システム学会副会長)
16:45~16:55 全体総括
山本 佳世子(日本学術会議連携会員、電気通信大学大学院情報理工学研究科教授、一般社団法人地理情報システム学会会長)
 申込み 参加費無料・要事前申込
以下のリンク先にある申込フォームより、お申し込みください。
参加登録フォームへのリンク
 問い合わせ メールアドレス:yano(a)lt.ritsumeikan.ac.jp ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議地域研究委員会地域情報分科会
共催:一般社団法人地理情報システム学会、一般社団法人人文地理学会
後援:地理学連携機構、公益社団法人日本地理学会