市民公開講座「口唇口蓋裂:見た目に悩むお子さんとご家族への生活の場におけるケア‐ご家族・園・学校がチームとなって‐」

 日本学術会議が一般社団法人日本口蓋裂学会と共同主催する「第15回国際口蓋裂・頭蓋顔面異常学会国際会議(The 15th International Congress on Cleft Lip and Palate and Related Craniofacial Anomalies)」が、令和7年10月20日(月)~24日(金)に国立京都国際会館で開催されます。本会議は「"和 Harmony"− 包括的クレフトケアと共同研究におけるハーモニーとコンセンサスを求めて」をメインテーマに、最新の治療成績・研究成果について討論や発表が行われる予定です。日本初開催となる本会議には、世界60カ国・地域から約1,500名の臨床家や研究者等が参加予定で、世界トップレベルの研究者が集結します。
 また、本会議期間中に、市民公開講座「口唇口蓋裂:見た目に悩むお子さんとご家族への生活の場におけるケア-ご家族・園・学校がチームとなって-」を開催します。口唇口蓋裂は日本では500人に1人の頻度で認められ、唇・鼻や口蓋(口の中の天井部分)に裂(割れ目)を認める先天性疾患です。見た目、言語、かみあわせ等に多様な症状が生じるため、複数の医療職による治療チームが、出生から成人に至るまで継続的な治療・支援を行います。一方で治療しても、顔の傷痕や変形が完全にはなくならず、言語の問題が残ることもあります。私たちの治療は、このような疾患をかかえたお子さんがいきいきと成長することを目的として行われています。本講座では、お子さんのご家族、園や学校の先生方に病気とその影響を知っていただき、多様な生活の場で、一緒にお子さんを支えていくことができるような支援をご提案します。患者様やご家族、園や学校の先生方のご参加をお待ちしております。

イベント概要

開催日時 令和7年(2025年)10月22日(水)14:40~16:00
開催地 国立京都国際会館(〒606-0001 京都市左京区岩倉大鷺町422)
対象 市民のほか、患者・家族、心理職、教育・福祉・医療関係者、スポーツ少年団等児童生徒に関わる関係者
定員 先着200名
プログラム
座長
金子 剛(形成外科医師・国立成育医療研究センター)
杉山 千尋(言語聴覚士・大阪大学歯学部附属病院)
イントロダクション(5分)
金子 剛(形成外科医師・国立成育医療研究センター)
講演1(15分)「口唇口蓋裂の症状や治療」
彦坂 信(形成外科医師・成育医療研究センター)
講演2(15分)「あなたの笑顔、あなたのストーリー:口唇口蓋裂に関わるボディイメージと心理社会的側面の理解」
(Your smile, Your story:Understanding body image and psychosocial aspects concerning
 Cleft Lip and Palate)
マーティン・パーソン(心理学・Kristianstad大学)
講演3(35分)「顔を育てる:患児や家族の生活の場での心理社会的課題とチームとしての支援」
松本 学(公認心理師・東北大学病院形成外科・共愛学園前橋国際大学)
質疑応答(10分)
 申込方法 参加費無料・事前申込制
以下のリンク先にある申込フォームよりご登録ください。
参加申込フォームへのリンク
 問い合わせ 第15回国際口蓋裂・頭蓋顔面異常学会国際会議 運営事務局
cleft2025(a)convention.co.jp ※送信の際には(a)を@に変えてください。
備考 共同主催:日本学術会議、一般社団法人 日本口蓋裂学会
後援:京都府、京都市、日本医師会、日本歯科医師会