市民公開講座「炭素と金属で拓く未来社会」

 日本学術会議が第22回有機合成指向有機金属化学国際会議組織委員会及び公益社団法人日本化学会と共同主催する「第22回有機合成指向有機金属化学国際会議(The 22nd IUPAC International Symposium on Organometallic Chemistry Directed Towards Organic Synthesis)」が、令和7年9月1日(月)~6日(土)にホテルグランヴィア京都で開催されます。本会議は「生物活性物質や機能性有機材料の環境調和型高効率合成を指向した有機金属化学の新展開」をメインテーマに、未来を担う若い研究者の国際的交流と研鑽の場となるよう多様なワークショップが企画され、多くの演題が発表されます。18年振り4回目の日本開催となる本会議には、世界44カ国・地域から約800名の研究者等が参加予定で、世界トップレベルの研究者が集結します。
 また、本会議期間中に、市民公開講座「炭素と金属で拓く未来社会」をキャンパスプラザ京都で開催します。有機金属化学は、炭素と金属の結合を含む化合物を扱う学問分野であり、医農薬や機能性有機材料の製造から環境・エネルギー・資源・食料などの社会的課題の解決まで、現代社会の様々な場面で重要な役割を果たしています。本講座では、世界トップレベルの研究者である3名の先生方をお迎えし、自然に学ぶ化学の仕組みから、クリーンエネルギーを生み出す人工光合成、さらには「無用の用」を体現するナノ結晶の不思議な世界まで、専門知識がなくても理解できるよう丁寧に解説します。化学に興味のある方、将来の進路を考えている学生の皆さん、そして化学の魅力を感じたいすべての方々のご参加をお待ちしています。

イベント概要

開催日時 令和7年(2025年)9月6日(土)13:30 ~ 16:40(受付13:15~)
開催地 キャンパスプラザ京都 第3講義室(京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町939)
対象 どなたでも参加いただけます。
定員 先着170名
プログラム
13:30 – 13:40 開会式
13:40 – 14:30 「『有機金属化学』で何ができる?自然に学ぶケーススタディ」
大木靖弘 先生(京都大学化学研究所)
14:40 – 15:30 「人工光合成で未来のクリーン水素社会を拓く」
阿部竜 先生(京都大学 大学院工学研究科)
15:40 – 16:30 「空にして満つ ― 動くナノ空間を宿す結晶が語る『無用の用』」
北川進 先生(京都大学物質・細胞統合システム拠点 (iCeMS))
16:30 – 16:40 閉会式
 申込方法 要事前申込
以下のリンク先より事前申込してください
参加申込フォームへのリンク
 問い合わせ OMCOS-22事務局
TEL:075-753-3985
E-mail:omcos22(a)org.kuchem.kyoto-u.ac.jp ※送信の際には(a)を@に置き換えてください
備考 主催:第22回有機合成指向有機金属化学国際会議組織委員会、日本学術会議