公開シンポジウム「増大する野生動物と人間の軋轢:これからの鳥獣管理と人間社会を考える」

 生物多様性は様々な形で我々人間に恵みを与えてくれますが、近年、自然と人間の関係のバランスが崩れつつあります。その顕著な例がクマ、イノシシ、シカなどの野生動物の出没の増加による被害の増大です。人口減少社会において人間の活動域が縮小する中で、生物多様性との関わり方や生態系管理の空間デザインも再編を余儀なくされています。本シンポジウムでは、増大する野生動物と人間の軋轢に関して、獣害や人獣共通感染症に関する国内・国内の事例を紹介し、背景にある人間社会の変動を考察し、これからの鳥獣管理や土地利用のあり方を考えます。



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イベント概要

開催日時 令和6年(2024年)11月24日(日)13:00 ~ 17:00
開催地 日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)およびオンライン
対象 どなたでも参加いただけます
定員 なし
プログラム
13:00 挨拶
村山 美穂(日本学術会議第二部会員、京都大学野生動物研究センター教授)
13:05 趣旨説明
山野 博哉(日本学術会議連携会員、東京大学大学院理学系研究科教授/国立研究開発法人国立環境研究所生物多様性領域上級主席 研究員)

第一部:人間と野生動物の軋轢の実態

司会:安田 仁奈(日本学術会議連携会員、東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
13:10 人とヒグマの軋轢はなぜ増えているのか?
坪田 敏男(北海道大学獣医学研究院教授)
13:35 複雑多様化する軋轢を考える〜日本ではどのような問題が起きているか〜
淺野 玄(岐阜大学応用生物科学部准教授)
14:00 身近に潜む感染症 - 野生動物⇔ダニ⇒人
前田 秋彦(日本学術会議連携会員、京都産業大学生命科学部産業生命科学科教授)
14:25 アフリカゾウの獣害:保全と地域の発展に資する持続可能な対策の模索
寺田 佐恵子(日本学術会議連携会員、大阪公立大学大学院農学研究科助教)
14:50-15:05(休 憩)

第二部:軋轢解消に向けて

司会:寺田 佐恵子
15:05 動物の生態・行動の理解と人口減少下における鳥獣管理の最適化
深澤 圭太(国立研究開発法人国立環境研究所生物多様性領域主任研究員)
15:30 鳥獣保護管理に関する法制度の経緯と今後の課題
神山 智美(富山大学学術研究部社会科学系教授)
15:55 これからの野生動物管理のあり方~人材育成と土地管理者の役割
宇野 裕之(東京農工大学農学部附属野生動物管理教育研究センター長)
16:20 総合討論
司会:山野 博哉
コメンテーター:環境省担当者(環境省野生生物課)
17:00 閉会
 申込み 参加費無料・・事前申込要
以下のページのリンク先よりお申込み下さい。
参加申し込みフォームへのリンク
 問い合わせ先 安田 仁奈 < ninayausda(a)gmail.com > ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議統合生物学委員会・基礎生物学委員会合同 ワイルドライフサイエンス分科会
共催:国立研究開発法人国立環境研究所、京都大学生態学研究センター、京都大学野生動物研究センター