中部地区会議学術講演会「性はどうやって決まる?」

 近年、ダイバーシティ、LGBTQ+など、性への関心が高まっている。これまでの議論では、人間社会のみが対象であったり、生物学的な研究報告であったりと、両者をつなぐ議論はあまり見られていない。そこで本講演会では、性の決定要因を文理一体となって、様々な視点から考えることとしたい。
 はじめに生物学的な知見から、どうぶつの性決定遺伝子SRYについて、次いで甲殻類の視点から、雌雄同体カブトエビについて解説する。そして人間に視点を移し、性同一性障害から見た人の性決定について説明後、トランスジェンダーのスポーツ参加やフェミニズムとクィア、トランスライツ運動の発展を理論と政治運動の視点から解説する。
 「性決定」を様々な視点から、包括的に考えようとするこの企画は、性決定の理解を深め、今後の多様な社会づくりへの意識改革に貢献できると考える。今回の講演会では、この主題に対する研究を理系・文系などの視点で捉え、学術的理解を深め今後の展望について議論したい。

イベント概要

開催日時 令和6年12月6日(金)13:00~16:30
開催地 OKB岐阜大学プラザ(岐阜県岐阜市柳戸 1-1)対面・オンライン併用開催
対象 どなたでも参加いただけます。(事前参加申込制)
参加費 無料
プログラム
13:00~13:10 開会挨拶
岐阜大学長 吉田 和弘
13:10~13:20 開会挨拶
日本学術会議副会長 日比谷 潤子(日本学術会議第一部会員、国際基督教大学名誉教授)
13:20~13:30 主催者挨拶
日本学術会議中部地区会議代表幹事 高田 広章(日本学術会議第三部会員、名古屋大学未来社会創造機構教授)
13:30~13:40 科学者との懇談会活動報告
中部地区科学者懇談会幹事長 松田 正久(愛知教育大学名誉教授、元学長)
 日本学術会議第192回総会を傍聴して
中部地区科学者懇談会岐阜県幹事 山本 公徳(岐阜大学地域科学部教授)
13:40~16:30 学術講演会
講演「どうぶつの生物学的な性 ―性決定遺伝子 SRY についてー」
宮脇 慎吾(岐阜大学応用生物科学部共同獣医学科准教授)
講演「オスらしさメスらしさを決めるのは何か—雌雄同体カブトエビ」
長縄 秀俊(岐阜大学応用生物科学部特別協力研究員)
講演「性同一性障害から見た人の性決定」
深尾 琢(岐阜大学保健管理センター教授)
講演「性の多様性とスポーツ」
松下 千雅子(名古屋大学人文学研究科教授)
質疑・まとめ
16:00~16:30 閉会挨拶
司会 : 日本学術会議中部地区会議運営協議会委員 大藪 千穂(日本学術会議連携会員、岐阜大学副学長、教育学部教授)
 申込み方法 要事前登録
以下のリンク先にある申込フォームからお申し込みください。
申込フォームへのリンク
登録締切:11月29日(金)※定員になり次第、申込み受付を終了いたします。
 問い合わせ 日本学術会議中部地区会議事務局(名古屋大学研究協力部研究企画課内)
TEL:052-789-2039
岐阜大学
TEL:058-293-3140
備考 主催:日本学術会議中部地区会議
共催:岐阜大学
後援:公益財団法人日本学術協力財団