公開シンポジウム「若手×多様性×イノベーションを地方から話すコロキウム」

 我が国の地方部では、人口減少、インフラの老朽化、産業構造の変化、多様な住民の受け入れなど、社会経済状況が大きく変化する一方で、科学者と地域社会との連携によるイノベーションの推進には数多くの課題が残されている。
 特に、地方部では職種が限られており、若者が希望するクリエイティブな仕事や高付加価値の職業が少ないため、地方に留まるインセンティブが低いこと、またイノベーションのエコシステムが都市部に比べて整備されておらず、スタートアップや新規事業の立ち上げが困難であるなどの構造的な課題は、特に地方の活力を奪っている。
 こうした地域課題や地域間の関係に生じる問題を解決するため、科学者が貢献できる事項は多岐に亘る。同時に、科学者もまた、地域の取り組み、社会、文化から多くを学ぶべきである。
 そこで、本公開シンポジウムでは、若手を中心とした多様なパネリストによって、地域社会における科学者の役割を広範に検討し、科学者と地域の多様な主体との連携のあり方を探求する。加えて、地域社会とアカデミアの連携の発展を目指し、地方における高等教育機関の充実や、若者の起業・新規事業支援について、多様な視点から示唆を与えることを目的とする。

イベント概要

開催日時 令和6年(2024年)9月4日(水)16:00 ~ 18:35
開催地 Fukuoka Growth Nextイベントスペース(福岡市中央区大名2-6-11)(ハイブリッド開催)
対象 どなたでも参加いただけます
定員 現地50名、オンライン500名
プログラム
総合司会:武田 秀太郎(九州大学都市研究センター准教授/日本学術会議連携会員/若手アカデミー未来を拓く学術イノベーション分科会委員長)
16:00 開会挨拶
玉田 薫(九州大学副学長・主幹教授/日本学術会議第三部会員/総合工学委員会委員長)
16:10 シンポジウムの開催趣旨、日本学術会議若手アカデミーの活動紹介
小野 悠(豊橋技術科学大学大学院工学研究科准教授/日本学術会議連携会員/若手アカデミー代表)
16:20 セッション1「若手×多様性×学問と地域の連携」
ファシリテータ:木村 草太(東京都立大学政治学研究科・法学部教授/日本学術会議 連携会員/若手アカデミー地域社会とアカデミアの連携に関する分科会委員長)
「若者のキャリア意識から考える教育と地域社会の関わり」
櫻田 涼子(甲南大学経営学部教授/日本学術会議 連携会員/若手アカデミー会員)
「子どもの育ちに関する家族法の限界と地域社会の役割り」
高田 恭子(広島大学大学院人間社会科学研究科准教授)
「企業の社会市民活動としての地域教育機関との連携―AI・データサイエンス領域において―」
コーネット 可奈(アクセンチュア(株) AIチーム Managing Director)
「学校•学術•地域活動を繋ぐ社会関係資本-飯塚高校「街なか学園祭」と地域連携」
嶋田 吉朗(学校法人嶋田学園飯塚高等学校常務理事/関西大学法学研究所非常勤研究員)
高校生2名(学校法人東海学園東海高等学校)
17:20 セッション2「若手×多様性×地方の新たなイノベーション」
ファシリテータ:
 武田 秀太郎(九州大学都市研究センター准教授/日本学術会議連携会員/若手アカデミー未来を拓く学術イノベーション分科会委員長)
 名倉 勝(東京工業大学イノベーションデザイン機構特任教授/一般社団法人スタートアップエコシステム協会理事/CIC Instituteディレクター)
 関 大吉(九州大学都市研究センター 特任助教/株式会社aiESG最高経営責任者(CEO))
 堀 ナナ(Tensor Energy株式会社 創業者/共同代表)
18:30 閉会挨拶
馬奈木 俊介(九州大学大学院工学研究院都市システム工学講座教授/日本学術会議 第一部会員)
18:35 閉会
 申込み 参加費無料・要事前申込み
以下のリンク先申込フォームより、申し込みください。
申込フォームへのリンク
 問い合わせ先 九州大学 武田秀太郎
E-mail: s.takeda(a)urban-institute.kyushu-u.ac.jp ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議若手アカデミー