開催趣旨:欧米など諸外国においては、洋上風力発電の開発が進み、再生可能エネルギーの主翼を担う存在となっている。日本においても洋上風力発電の開発が進められている。しかし日本のような活動縁辺域は、急峻な海底地形で、地震・台風の外力が強く、海底の液状化、泥火山などの沿岸域での海底地質リスクがある。洋上風力発電の今後の持続可能な開発・運用を安全・安心に実現するには、開発者が海底地質リスクの存在を認識し、適切な計画の上で開発を実施することが必要となる。このシンポジウムでは、専門家、開発者が集まり、海底地質災害と洋上風力開発について議論する。
イベント概要
開催日時 |
令和6年(2024年)11月14日(木)10:00~18:00 |
開催地 |
日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)(ハイブリッド開催) |
対象 |
どなたでもご参加いただけます。 |
参加費 |
無料 |
プログラム |
- 司会:岩城 智香子(日本学術会議連携会員/東芝エネルギーシステムズ株式会社エネルギーシステム技術開発センターシニアフェロー)
- 10:00 「Opening remarks」
- Hassina Mouri(IUGS President)
- 10:05 「開催趣旨」
- 大久保 泰邦(日本学術会議連携会員/地熱技術開発株式会社探査部研究主幹)
セッション1 Case Studies of Submarine Geohazard Events
コンビーナ:佐々 真志(国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所港湾空港技術研究所グループ長)
- 10:10 「海底ジオハザードリスクと洋上風力」
「Submarine Geohazards with the Risk to Offshore Wind」
- 佐々 真志(国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所港湾空港技術研究所グループ長)
Shinji Sassa(Port and Airport Research Institute, National Institute of Maritime, Port and Aviation Technology)
- 10:30 「混濁流研究の最近の進展」
「Recent Advances in Understanding Turbidity Currents」
- 成瀬 元(京都大学大学院理学研究科教授)
Hajime Naruse(Kyoto University)
- 10:50 「海底地すべり・津波研究の最近の進展」
「Recent Advances in Understanding Submarine Landslides and Tsunamis」
- David Tappin(British Geological Survey)
- 11:10 「洋上風力施設における洗掘対策の最近の進展」
「Recent Advances in the Mitigation of Scour in Offshore Wind」
- Andreas Roulund,(Ørsted)
- 休憩(20分)
セッション2 Submarine Geological and Geophysical Data Archives
コンビーナ:木戸 ゆかり(国立研究開発法人海洋研究開発機構研究プラットフォーム運用部門技術主任)
- 11:50 「地形と地下断面・粒度分布などの既存データを用いた広域な地質傾向を念頭に置いた局所リスク評価の必要性」
- 佐藤 智之(国立研究開発法人産業技術総合研究所地質調査総合センター地質情報研究部門地球変動史研究グループ主任研究員)
- 12:10 「海底地形データのアーカイブとハザード評価への活用 〜令和6年能登半島地震に係る海底地すべり及び海底活断層の把握〜」
- 南 宏樹(海上保安庁海洋情報部技術・国際課)
- 12:30 「Submarine Geological and Geophysical Data Archives」
- Vicki Ferrini (Lamont-Doherty Earth Observatory, Columbia University)
- 12;50 「Seabed2030 and Hunga Tonga-Hunga Ha'apai eruption bathymetry expedition」
- Kevin Mackay(National Institute of Water and Atmospheric Research)
- 昼食(60分)
セッション3 Requirements of offshore geological and geophysical surveys to properly characterize submarine geohazard risks
コンビーナ:松島 潤(東京大学大学院新領域創成科学研究科教授)
- 14:10 「リスクと不確実性:物理探査を用いた地質評価を例にして」
「Risk and Uncertainty: Geophysical exploration for geological assessment」
- 松島 潤(東京大学大学院新領域創成科学研究科教授)
- 14:30 「Required marine geological, geophysical and geotechnical surveys for offshore wind farm development in Taiwan」
- Char-Shine Liu (National Taiwan University)
セッション4 Global review of submarine geohazard risks to offshore renewable energy
コンビーナ:川村 喜一郎(山口大学大学院創成科学研究科研究教授)
- 14:50 「熊野灘大陸斜面における海底ジオハザードの可能性:海底地滑り発生要因の考察」
「Potential submarine geohazard on the Kumano-nada continental slope, West Japan: controlling factors of a submarine landslide」
- 金松 敏也(国立研究開発法人海洋研究開発機構海域地震火山部門専門部長)
Toshiya Kanamatsu
- 15:10 「Geological framework and possible geohazards in central Taiwan Strait」
- Jih-Hsin Chang (National Taiwan University)
- 15:30 「The experience of the Italian Marine Geology Research community in standardized geohazard feature mapping on the Italian Seas」
- Francesco Latino Chiocci (Geologia Marina Dipartimento Scienze della Terra Università La Sapienza)
- 休憩(20分)
セッション5 International Capacity Building
コンビーナ:竹内 彩乃(東邦大学理学部准教授)
- 16:10 「The Aura Centre for Doctoral Training in Offshore Wind Energy」
- Robert Dorrell (University of Hull)
- 16:30 「The Geology of Wind Power: from the second largest wind economy in the mid-continent US to the offshore challenge」
- Nicholas Hayman (University of Oklahoma)
- 16:50 「パネルディスカッション:ガイドラインに向けて」
- パネラー:佐々 真志、木戸 ゆかり、松島 潤、川村 喜一郎、竹内 彩乃
- 17:50 「まとめと閉会のあいさつ」
- 益田 晴恵(日本学術会議連携会員/大阪公立大学都市科学防災研究センター特任教授)
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申込⽅法 |
参加を希望される方は下記リンク先URLよりお申込みください。
公開シンポジウムHPへのリンク |
お問い合わせ先 |
大久保 泰邦(地熱技術開発株式会社探査部研究主幹)
[E-mail] yasu-okubo*jcom.home.ne.jp (送信の際には*を@に変えてください) |
備考 |
主 催:日本学術会議総合工学委員会エネルギーと科学技術に関する分科会、日本学術会議地球惑星科学委員会IUGS分科会
共 催:IUGS、公益社団法人日本地球惑星科学連合
後 援:公益社団法人地盤工学会、国際津波防災学会、公益社団法人物理探査学会、海底地質リスク評価研究会、International Consortium on Landslides、National Taiwan University、公益社団法人土木学会、一般社団法人日本風力エネルギー学会、一般社団法人環境情報科学センター、公益社団法人日本工学アカデミー |