公開シンポジウム「あごと顔の発生と進化」
進化の過程で、消化管の入り口で、かつ咀嚼器官としての口、視覚、嗅覚、味覚、聴覚などの感覚器を擁する顔が発達してきた。顎顔面は、エネルギーの取り込みや感覚受容をする場を提供するとともに、社会生活を送る上で欠かせない個人のアイデンティティー決定に関与する。顎顔面の構造は、脊椎動物で出現し、それには神経堤細胞の出現が大きく関与している。その特徴の一つとして、体幹や四肢では、原腸陥入によって形成される三胚葉のうち中胚葉が軟骨や骨などの硬組織を形成するが、顎顔面では神経堤細胞が歯牙を含む硬組織を形成することが挙げられる。また、脊椎動物の進化過程においても、神経堤細胞はその役割を多様化させ、顎顔面の複雑な形づくりに関与してきた。本シンポジウムでは、脊椎動物を中心に、顎顔面の進化、パターン形成、歯牙の形成への神経堤細胞の関与について、最新のトピックを市民と共有し、顎顔面の成り立ちと重要性について認識を深めることを目的とする。
イベント概要
開催日時 | 令和6年(2024年)11月 2日(土)14:50 ~ 16:20 |
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開催地 | 長崎大学医学部第1講義実習棟第1講義室(長崎県長崎市坂本1丁目12-4) |
対象 | どなたでも参加いただけます |
プログラム |
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申込み | 定員数120名・参加費無料・事前申込み不要 |
問い合わせ | 樋田京子 日本学術会議歯学委員会基礎系歯学分科会委員長 khida(a)den.hokudai.ac.jp (a)を@にしてお送りください。 |
備考 | 主催:日本学術会議歯学委員会基礎系歯学分科会、一般社団法人歯科基礎医学会 後援:日本生命科学アカデミー |