公開シンポジウム「安全工学シンポジウム2024」

 我が国における安全に関する学際的なシンポジウムとして日本学術会議主催で40年以上にわたり継続して実施されてきている。毎年幹事学会が順番で担当し、実行委員会を組織し、テーマを決めて実施する。令和6年(2024年)度は、第54回として安全工学会が幹事学会となって企画・運営を行い、「技術・社会の変化と安全工学のパラダイムシフト」のテーマのもと開催予定である。共催学会名にみられるように多分野の研究者の発表の場であり、意見交換の場にもなっている。異分野間での安全に対する取組の差異、あるいは共通する理念について有意義な意見交換が期待でき、日本学術会議総合工学委員会・機械工学委員会合同工学システムに関する安全・安心・リスク検討分科会で進めている「カーボンニュートラルリスクフレーム構築」、「変化する社会と技術に対応する安全とリスク」、「安心感」、「老朽及び遺棄化学兵器の廃棄に係るリスク」をはじめとする検討成果について広く一般への発表がなされるとともに、多分野の専門家からの意見集約も期待できる。

イベント概要

開催日時 令和6年(2024年)6月26日(水)~28日(金)9:30 ~ 16:50
開催地 日本学術会議講堂他(東京都港区六本木7-22-34)(ハイブリッド開催)
対象 どなたでもご参加いただけます。
参加費 無料
プログラム

【6月26日(水)9:30~16:50】

第1室
9:30~9:40 開会式・開会挨拶
9:40~11:10 オーガナイズドセッション「リスク評価とヒューマンファクタ」
司会 鳥居塚 崇(日本大学生産工学部創生デザイン学科教授)
話題提供 氏田 博士(環境安全学研究所代表)、中川 昌樹(三菱ケミカル株式会社SCレスポンシブルケア本部環境安全部環安推進セクション安全工学チームチームリーダー)他
12:00~14:00 オーガナイズドセッション「カーボンニュートラル施策のリスク検討フレーム-プラスチック資源循環を例として-」
司会 辻 佳子(日本学術会議連携会員、東京大学環境安全研究センター教授)
14:10~15:10 特別講演「技術・社会の変化と安全工学のパラダイムシフト」
北村 正晴(東北大学名誉教授)
15:20~16:50 連携パネルディスカッション「変化する技術・社会に対応する安全とリスクを考えるI −安全工学のパラダイムシフト−」
ファシリテータ 鳥居塚 崇(日本大学生産工学部創生デザイン学科教授)
パネリスト 北村 正晴(東北大学名誉教授)、澁谷 忠弘(横浜国立大学総合学術高等研究院教授)他
第2室
9:40~11:40 オーガナイズドセッション「安全衛生教育とクロスリアリティ」
司会 濱島 京子(独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所機械システム安全研究グループ上席研究員)
12:20~14:00 一般セッション「労働安全 その1」
15:20~17:20 オーガナイズドセッション「建築物における火災安全性能の見える化」
司会 松山 賢(東京理科大学創域理工学研究科教授)
第3室
9:40~11:40 一般セッション「静電気放電と火災」
12:20~14:00 一般セッション「リスク分析・リスク評価」
第4室
9:40~11:00 一般セッション「災害避難の安全 その1」
12:20~14:00 一般セッション「災害避難の安全 その2」

【6月27日(木)9:40~16:40】

第1室
9:40~11:40 パネルディスカッション「福島第一原子力発電所の安全確保:廃炉の現状と展望」
司会 糸井 達哉(東京大学大学院工学系研究科准教授)、山本 章夫(名古屋大学大学院工学研究科教授)
12:30~14:30 オーガナイズドセッション「震度7時代への備え」
司会 小山 富士雄(神奈川県立産業技術短期大学校非常勤講師)
14:40~16:30 オーガナイズドセッション「安全と安心感の可視化」
司会 大倉 典子(日本学術会議連携会員、中央大学大学院理工学研究科客員教授・研究開発機構機構教授、芝浦工業大学名誉教授・SIT総合研究所客員教授)他
第2室
9:40~11:40 オーガナイズドセッション「組織行動マネジメント(Organizational Behavior Management:OBM)の事故などの予兆管理分野への展開とその高度化」
司会 新井 充(東京大学名誉教授)他
12:30~14:30 オーガナイズドセション「老朽および遺棄化学兵器の廃棄に係るリスクの評価と管理」
司会 小野 恭子(日本学術会議連携会員、国立研究開発法人産業技術総合研究所安全科学研究部門研究グループ長)他
14:40~16:40 オーガナイズドセッション「建設工事の現業における安全問題」
司会 須藤 英明(ものつくり大学技能工芸学部建設学科非常勤講師)、吉川 直孝(独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所機械システム安全研究グループ上席研究員)
第3室
9:40~11:40 オーガナイズドセッション「爆発安全対策への取組み」
司会 佐分利 禎(国立研究開発法人産業技術総合研究所安全科学研究部門爆発利用・産業保安研究グループ研究グループ長)
14:40~16:40 オーガナイズドセッション「大規模災害後のリスクガバナンス~視点の再構築」
司会 米田 稔(京都大学大学院工学研究科教授)、岸本 充生(日本学術会議連携会員、大阪大学データビリティフロンティア機構教授)他
第4室
9:40~12:00 一般セッション「建設の安全性・信頼性」
12:30~14:30 一般セッション「燃焼・火災・爆発 その1」
14:40~16:40 一般セッション「燃焼・火災・爆発 その2」

【6月28日(金)9:40~16:40】

第1室
9:40~11:40 オーガナイズドセッション「技術・社会の変化に対する人と社会システム信頼性・安全性の手法と課題」
司会 有友 春樹(一般財団法人河川情報センター流域情報事業部副参事)他
12:30~14:30 オーガナイズドセッション「レジリエンス-その考え方を安全に活かすには?」
司会 狩川 大輔(東北大学大学院工学研究科准教授)、藤野 秀則(福井県立大学経済学部教授)
14:40~16:10 パネルディスカッション「変化する技術・社会に対応する安全とリスクを考えるⅡ−安全とリスクの捉え方の変容、安全活動に必要な技術・社会の仕組み−」
ファシリテータ 野口 和彦(日本学術会議連携会員、横浜国立大学IMSリスク共生社会創造センター客員教授)
第2室
9:40~11:40 オーガナイズドセッション「電力需要設備のスマート保安実現に向けた取り組み」
司会 西村 和則(名古屋大学未来材料・システム研究所附属未来エレクトロニクス集積研究センターシステム応用部客員教授)
12:30~14:30 オーガナイズドセッション「半導体のソフトエラーに伴う社会インフラへの影響」
司会 金川 信康(株式会社日立製作所研究開発グループコネクティブオートメーションイノベーションセンタ自律制御研究部シニア社員)
第3室
9:40~12:00 一般セッション「安全・安全文化」
12:30~14:30 一般セッション「労働安全 その2」
 申込⽅法 事前web申し込み(参加は無料ですが、ホームページから参加申し込みが必要です)
以下のリンク先のページよりお申込みください。 ホームページへのリンク
 お問い合わせ先 〈問合先事務局〉特定非営利活動法人 安全工学会
[E-mail] anzen*gakkai-web.net(送信の際には*を@ に変えてください)
[HP] https://www.anzen.org/index.html
備考 主 催:日本学術会議総合工学委員会・機械工学委員会合同工学システムに関する安全・安心・リスク検討分科会
共 催:安全工学会、他32学協会