公開シンポジウム「第18回防災減災連携シンポジウム 「人口減少社会と防災減災」」

人口減少下においては防災減災の仕組みの再検討が必要である。例えば、インフラが老朽化する中で、気候変動等による災害の激甚化を受けて、耐災害性の強化が求められている。政府予算が限られる中で、 災害危険性の少ない場所へのコンパクト&ネットワークが理想であるが、実現には課題が多い。
広範囲な被災が想定される南海トラフ地震においては、東日本大震災のような大規模な復旧工事の再現は難しい。人口が減少する中で、被災した過疎地域の復旧のあり方も大きな課題となっている。 さらに、防災・被災者支援の担い手不足も指摘されている。防災施設の基準や運用の見直しも必要である。
人口減少社会における防災減災のあり方について、多様な視点から総合的に議論したい。

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イベント概要

開催日時 2024年(令和6年)3月25日(月) 15時30分~18時50分
開催地 ZOOM webinar(定員500名)、Youtube(一般公開、申込不要)
対象 どなたでも参加いただけます。
参加費 無料
プログラム
司会 米田雅子(防災学術連携体代表幹事、東京工業大学特任教授)
   田村和夫(日本学術会議連携会員、建築都市耐震研究所代表)
15:30 開会挨拶
竹内 徹(日本学術会議防災減災学術連携委員会委員長)
15:33 趣旨説明
森本章倫(防災学術連携体代表幹事、日本都市計画学会会長)
15:40 ~ セッション1 「人口減少社会における原子力防災減災のあり方について
-福島原発事故から13 年後の福島の実態と課題」(各発表11 分、入替1分)
「人口減少社会における原子力防災減災のあり方について」
日本計画行政学会 川﨑興太(福島大学)
「東日本大震災による不可逆な地域の変容と復興―福島の原子力災害を事例として」
日本地理学会 瀬戸真之(福島大学)
「人口減少社会における復興支援:福島医療復興支援の経験から」
日本災害医学会 小早川義貴(国立病院機構本部DMAT 事務局)
「そこに住み続けることの意味を問う~「複線型復興」と避難住民の「二重の地位」をめぐって」
日本地域経済学会 山川充夫(福島大学)
質疑応答 10分
16:38 ~ セッション2 「人口減少下の防災減災」(各発表11 分、入替1分)
「人口減少社会における空き家と地域の建物倒壊リスク」
地域安全学会 村尾 修(東北大学)
「超高齢・人口減少社会の火災安全」
日本火災学会 鈴木恵子(消防庁消防研究センター)
「ため池デジタルプラットフォームを活用したため池の遠隔監視体制の整備」
農業農村工学会 泉 明良(農研機構農村工学研究部門)
「人口減少X 危機多発時代の人々・コミュニティに求められる看護の現場と役割」
日本災害看護学会 神原咲子(神戸市看護大学)
「人口減少社会におけるグリーンインフラを使った防災・減災手法について」
日本緑化工学会 木田幸男(グリーンインフラ総研)
質疑応答 10分
17:48 ~ セッション3 「中長期的に人口減少と防災減災を考える」(各発表11 分、入替1分)
「歴史上の気候変動と人口変動の関係性から学ぶ」
日本第四紀学会 中塚 武(名古屋大学)
「将来メッシュ人口の推計と洪水暴露評価」
日本自然災害学会 吉田 護(長崎大学)
「人口減少下における流域治水と新たな地域創造の可能性」
土木学会 谷口健司(金沢大学)
「人口減少社会の都市計画と防災減災」
日本都市計画学会 姥浦道生(東北大学)
質疑応答 10分
18:46 閉会挨拶
目黒公郎(日本学術会議連携会員、東京大学教授)
18:50 終 了
 申込方法 ZOOM webinarに参加希望の方は、以下のリンク先フォームから申込下さい。
申込みページへのリンク
 問合先 一般社団法人防災学術連携体
 〒113-0023 東京都文京区向丘1-5-4 ワイヒルズ2階
 電話:03-3830-0188 ファックス:03-5876-8463 mail: info(a)janet-dr.com ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議 防災減災学術連携委員会
共催:一般社団法人防災学術連携体