公開シンポジウム「フィールド研究における総合知~知識から実践へ~」

 土地管理や生態系保全などの現場では、そこでどのような問題が起きており、その背景には何があるのか、問題を解決するため適用される技術にはどのようなものがあり、その効果はどれほどか、このような問いに答える上で学術が果たす役割には大きなものがある。
 このような現場の問題に対処するフィールド研究では、専門知のみならず総合知が必要である。自然科学と人文・社会科学を結集した学問知に加え、対象とする地域についての深い理解、そして地元のコミュニティとの協働の基盤となる現場知が求められる。
 本シンポジウムでは、土地や生態系の劣化といった問題を解決することを志向した国内及び海外での研究事例を紹介し、今後の環境学分野における学術のあり方を考える場としたい。

イベント概要

開催日時 令和5年9月19日(火)13:30~16:45
開催地 日本学術会議講堂(ハイブリッド開催)
対象 どなたでもご参加いただけます。
参加費 無料
プログラム
13:30~13:40 開会挨拶
高村 ゆかり(日本学術会議第一部会員、副会長、東京大学未来ビジョン研究センター教授)
北川 尚美(日本学術会議第三部会員、東北大学大学院工学研究科教授)
13:40~13:50 趣旨説明
恒川 篤史(日本学術会議連携会員、鳥取大学乾燥地研究センター教授)
13:50~14:20 講演「福井県三方五湖の自然再生における総合知の発展と活用」
吉田 丈人(日本学術会議連携会員、東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
14:20~14:50 講演「森林の利用と管理」
深町 加津枝(日本学術会議連携会員、京都大学大学院地球環境学堂准教授)
14:50~15:20 講演「アフリカ/中央アジアにおける土壌劣化とその修復」
小崎 隆(日本学術会議連携会員、愛知大学国際問題研究所名誉教授、京都大学名誉教授)
15:20~15:35 休憩
15:35~16:05 講演「砂漠化・放牧地管理における在来知」
柿沼 薫(アブドラ王立科学技術大学生物環境科学・工学部門リサーチサイエンティスト)
16:05~16:35 総合討論
モデレーター:恒川 篤史(日本学術会議連携会員、鳥取大学乾燥地研究センター教授)
コメンテーター
岩崎 英二(独立行政法人国際協力機構(JICA)上級審議役)
北川 尚美(日本学術会議第三部会員、東北大学大学院工学研究科教授)
講演者
16:35~16:45 閉会挨拶
大政 謙次(日本学術会議連携会員、高崎健康福祉大学農学部長・教授、東京大学名誉教授)
 申込方法 オンラインでの参加は、以下のリンク先URL からお申し込み下さい。(申込〆切:9月15日)
オンライン参加申し込みフォームへのリンク
 問合せ先 日本学術会議連携会員 恒川 篤史
E-mail: tsunekawa*tottori-u.ac.jp (送信の際には*を@ に変えてください)
備考 主 催:日本学術会議環境学委員会環境科学分科会、農学委員会土壌科学分科会、環境学委員会・統合生物学委員会合同自然環境分科会
共 催:公益社団法人化学工学会