公開シンポジウム「科学的知見創出に資する可視化 (8):可視化を基盤とする分野横断型デジタル視考」

 現在、様々な研究分野で、計測や観測、インターネット上でのデータ収集、実験やシミュレーション等により、多種多様なデジタルデータが生成・蓄積され続けている。この状況は、科学技術のみならず、文化財保存や社会ジャーナリズムなど、伝統的にはアナログデータを用いていた研究分野にまで急速に広がっている。こうした状況を受け、研究分野を問わず、デジタルデータが研究の第1次データとなることが増えており、その情況を最大限に活かした新たな学術研究の創出が、今、求められている。一方、大規模・複雑なデジタルデータの理解と利活用に必須なのが「可視化」である。そこで本シンポジウムでは、デジタルデータの可視化をコアとする分野横断型の研究スタイルとしての「デジタル視考」を追求する。とくに、「科学技術」、「文化芸術科学」、「社会科学」の3分野に跨がる学際的研究に関して、文系・理系の枠にとらわれず、具体的な議論を展開したい。併せて、科学的知見の創出に資する可視化分科会の調査・議論の成果も紹介する。

イベント概要

開催日時 令和5年7月21日(金)13:00~17:10
開催地 日本学術会議講堂
対象 どなたでもご参加いただけます。
定員 200名(事前申込制)
プログラム
13:00 開会の挨拶
小山田 耕二(日本学術会議第三部会員、大阪成蹊大学データサイエンス学部教授)

[第1部] 科学技術とデジタル視考

13:05 講演1:「可視化分科会が考える「科学技術とデジタル視考」」
藤代 一成(日本学術会議連携会員、慶應義塾大学理工学部情報工学科教授)
13:15 講演2:「農業DXと可視化」
茅 暁陽(山梨大学理事・副学長)

[第2部] 文化芸術科学とデジタル視考

13:45 講演3:「可視化分科会が考える「文化芸術科学とデジタル視考」」
田中 覚(日本学術会議連携会員、立命館大学情報理工学部教授)
13:55 講演4:「文化資源デジタルアーカイブからパブリックヒューマニティーズへ」
赤間 亮(立命館大学文学部教授、立命館大学アート・リサーチ センターセンター長)
14:25 休憩

[第3部] 心の可視化とデジタル視考

コーディネータ・司会:鹿内 菜穂(亜細亜大学経営学部准教授)
14:30 講演5:「こころの可視化」
加藤 千恵子(東洋大学総合情報学部教授、学部長)

[第4部] 社会科学とデジタル視考

15:00 講演6:「可視化分科会が考える「社会科学とデジタル視考」」
伊藤 貴之(日本学術会議連携会員、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授)
15:10 講演7:「大規模な群集移動の計測・シミュレーション・最適化・可視化」
大西 正輝(国立研究開発法人産業技術総合研究所人工知能研究センター研究チーム長)
15:40 休憩

[第5部] 総合討論

15:50 総括講演
萩原 一郎(日本学術会議連携会員(特任)、明治大学研究知・財戦略機構研究特別教授)
16:10 総合討論(パネルディスカッション)
コーディネータ・司会:竹島 由里子(東京工科大学メディア学部教授)
パネリスト:講演者及び分科会が推薦する研究者等
 申込方法 参加を希望される方は下記リンク先URLよりお申込みください。
申込フォームへのリンク
 問合せ先 慶應義塾大学理工学部  藤代 一成 (ifujishiro*keio.jp)
立命館大学情報理工学部  田中 覚(stanaka*is.ritsumei.ac.jp)
お茶の水女子大学理学部  伊藤 貴之(itot*is.ocha.ac.jp)
(送信の際には*を@ に変えてください)
備考 主催:日本学術会議総合工学委員会科学的知見の創出に資する可視化分科会
共催:一般社団法人可視化情報学会、一般社団法人日本応用数理学会、一般社団法人日本機械学会、一般社団法人日本シミュレーション学会、一般社団法人画像電子学会、一般社団法人芸術科学会、公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS)、一般社団法人情報処理学会コンピュータグラフィックスとビジュアル情報学研究会、慶應義塾大学知的環境研究センター、立命館大学アート・リサーチセンター、お茶の水女子大学文理融合AI・データサイエンスセンター
後援:公益社団法人日本自動車技術会