公開シンポジウム「最終氷期以降の日本列島の気候・環境変動と人類の応答」

 今よりも暖かかった12 万年前の最終間氷期を過ぎると、地球は最終氷期と呼ばれる寒冷な気候に移行しました。ヒト(現生人類)は、この最終氷期にアフリカを離れユーラシアへ、またオセアニアや南北アメリカに広く拡散していきます。日本列島には3万8千年前にヒトが生活していたことがわかっています。
 最近の十数年間に、古気候、古環境や人類・考古の研究は大きく進展し、多くの新しい発見がありました。本シンポジウムは、人類はどのように気候変動や環境変動に応答し現在に至ったかを、日本列島を中心に古気候、古海洋、人類、考古の各専門分野の最前線で活躍する人たちが、最新の研究成果とともに紹介します。

イベント概要

開催日時 令和5年(2023年)6月11日(日)13:00~17:20
開催地 オンライン開催(主催会場:島根大学)
対象 どなたでもご参加いただけます。
定員 事前登録制:先着500名
参加費 無料
プログラム
世話人:齋藤 文紀、出穂 雅実
13:00 開催挨拶・趣旨説明
齋藤 文紀(日本学術会議連携会員、島根大学エスチュアリー研究センター長・特任教授)
資料(PDF形式:1,533KB)
13:10 過去15 万年間の気候変動
阿部 彩子(日本学術会議連携会員、東京大学大気海洋研究所・教授)
資料(PDF形式:801KB)
13:30 現生人類がたどってきた道
海部 陽介(日本学術会議連携会員、東京大学総合研究博物館・教授)
資料(PDF形式:990KB)
13:50 アイスエイジから現在までの海水準:ヒトは歩いて海峡を渡れたか?
横山 祐典(東京大学大気海洋研究所・教授)
資料(PDF形式:931KB)
14:10 最終氷期における日本周辺の海洋環境
郭 新宇(愛媛大学沿岸環境科学研究センター長・教授)
資料(PDF形式:957KB)
14:30 休憩
14:40 年縞から見た「暴れる気候」と人間の歴史
中川 毅(立命館大学古気候学研究センター長・教授)
資料(PDF形式:437KB)
15:00 日本列島の現生人類文化の出現、定着、変化
出穂 雅実(東京都立大学人文社会学部・准教授)
資料(PDF形式:1,041KB)
15:20 古代ゲノムから見た日本列島の現生人類
太田 博樹(東京大学大学院理学系研究科・教授)
資料(PDF形式:1,429KB)
15:40 休憩
15:50 樹木年輪から見た年から十年単位の気候変動
中塚 武(名古屋大学大学院環境学研究科・教授)
資料(PDF形式:1,746KB)
16:10 縄文・弥生社会の環境構築
松本直子(岡山大学文学部教授)
資料(PDF形式:998KB)
16:30 綜合討論
長谷部 徳子(日本学術会議連携会員、 金沢大学環日本海域環境研究センター・教授)
出穂 雅実(東京都立大学人文社会学部・准教授)
17:10 閉会挨拶
諏訪 元(日本学術会議連携会員、東京大学総合研究博物館・特任教授)
17:20 閉会
 申し込み先 以下のリンク先の申込フォームより、お申し込み下さい。
申込フォームへのリンク
申し込み締め切り:2023年6月7日(水)
 連絡先 齋藤 文紀(日本学術会議連携会員、島根大学エスチュアリー研究センター特任教授)
ysaito[at]soc.shiamne-u.ac.jp ([at]を@に変更してください)
備考 主催:日本学術会議地球惑星科学委員会国際連携分科会、地球・人間圏分科会
共催:日本第四紀学会、島根大学エスチュアリー研究センター
後援:日本考古学協会、日本旧石器学会、日本人類学会、地球環境史学会