公開シンポジウム「ウィズ・ポストコロナ時代における老年学の役割と発揮:新たなステージに向けて」

 我が国の新型コロナウイルス対策は、ウイルスの特性の変化やワクチン接種の進捗に応じて、これまでも感染者全員入院からの転換、国民の行動制限や経済活動の制限の見直しを行うなど、状況に応じた対策を展開してきた。特にオミクロン株は、若者の重症化リスクは低く、大部分の人は感染しても軽症で入院を要することは少ない。
 一方で、高齢者のリスクは引き続き高い。感染の中心が飲食の場から高齢者施設、学校、保育所等の施設や家庭内感染へと変わってきた。2023年2月10日に内閣府新型コロナウイルス感染症対策本部は、感染症法上の取り扱いの見直しと位置づけの変更を行った。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2023年5月8日から感染症法上の5類感染症に位置付けられた。新たな行動制限を行わず、重症化リスクのある高齢者等を守ることに重点を置いて、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図る方針とした。今後のウィズ・ポストコロナ時代を踏まえながら、新たなステージに向けて多領域横断的に、老年学の役割と発揮の見地から公開シンポジウムを開催したい。

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イベント概要

開催日時 2023/7/29(土)13:00-15:30
開催地 オンライン開催
対象 どなたでも参加いただけます
プログラム
総合司会:田髙 悦子(日本学術会議連携会員、北海道大学大学院保健科学研究院・医学部保健学科創成看護学分野教授)
13:00~13:05
開会挨拶:住居 広士(日本学術会議連携会員、県立広島大学大学院保健福祉学専攻特任教授)
座長:荒井 秀典 (日本学術会議第二部会員、国立研究開発法人国立長寿医療研究センター理事長)
   安村 誠司 (日本学術会議第二部会員、福島県立医科大学理事・副学長、医学部教授)

Ⅰ 話題提供

13:05~13:25
古元 重和(厚生労働省老健局老人保健課長)

Ⅱ シンポジウム

13:30~13:50 「臨床医学系学術の役割と発揮―コロナフレイル及び諸課題から次の時代へどう反映するか」
飯島 勝矢(日本学術会議連携会員、東京大学高齢社会総合研究機構・未来ビジョン研究センター教授)
13:50~14:10 「健康・生活科学系学術の役割と発揮 ―フレイル・重症化予防に向けたプロアクティブ・ケア:新たなサービス提供のフレームワーク」
森山 美知子 (日本学術会議連携会員、広島大学大学院医系科学研究科教授)
14:10~14:30 「社会政策系学術の役割と発揮 ―フレイル予防と介護保険サービスの近未来」
須田 木綿子(日本学術会議連携会員、東洋大学社会学部教授)
14:30~14:50 「建築工学系学術の役割と発揮―生活環境病予防に資する既存住宅の環境改善」
伊香賀 俊治(日本学術会議連携会員、慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科教授)
14:50~15:25 討論・一般質疑
15:25~15:30
閉会挨拶:住居 広士(日本学術会議連携会員、県立広島大学大学院保健福祉学専攻特任教授)
 申込み 参加費無料・事前申込不要
以下のページのリンク先あるいはポスターQRコードより事前に参加登録してください。
参加登録ページへのリンク
(申し込み7月23日締切・Zoom・YouTubeリンクをご案内いたします。お問い合わせ先: jp.carework(a)gmail.com ※(a)を@に置き換えてご使用下さい)
 問い合わせ 日本学術会議事務局第二部担当
TEL.03-3403-1091
備考 主催:日本学術会議健康・生活科学委員会高齢者の健康分科会、臨床医学委員会老化分科会
後援 :日本老年学会 日本老年医学会 日本老年社会科学会 日本老年看護学会 日本建築学会 日本社会福祉学会 日本保健福祉学会 日本介護福祉学会等 予定